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国内における「国際ソーシャルワーク」の試み―人身売買被害者保護・支援を例に―

研究課題

研究課題/領域番号 06J07564
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会福祉学
研究機関一橋大学

研究代表者

佐々木 綾子  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,606千円 (直接経費: 2,606千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 706千円 (直接経費: 706千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード人身売買 / ソーシャルワーク / トラウマ / 婦人相談所
研究概要

米国における人身売買に関する調査・研究の文献研究を引き続き行い、米国の人身売買被害者保護法と国内及び国外における人身売買問題根絶への取組みの意義と課題を検討した。
その上で、2007年9月と2008年1月にヒアリング調査を実施した。育児の都合上、東海岸と西海岸での調査を分け、短期間の調査をそれぞれ2回行った。
研究計画を立てた当初は日米の比較を行う予定でいたが、米国に関する調査研究を続けていくうちにまずは米国の状況に関してより詳細に調査研究を進めたほうが良いと判断するに至っている。日本は、米国に追従し、人身売買問題を「買売春問題」との関連性において問題化して対策を立てる方向にあるが、被害者を定住させるのか母国に送還するのかという点で大きく異なっており、比較研究をすすめていく現実性と有用性に疑問を持つようになったからだ。日本は今後も人身売買問題対策については、米国から多大な影響(圧力)を受けていくことが予測されるが、米国のように被害者の国内への「安全な定住」を支援の最終目的としていくことは当分ないだろう。
また、被害者のもつ「トラウマ」をめぐって、支援者がどのようにチームやネットワークを組んでいるのかという視点を導入していくことが、人身売買被害者支援をミクロ・マクロのつながりの中で考えていく上では有効なことがわかり、特に被害者の安全な定住までの長期的なかかわりあいのある米国の支援者たちの間で組まれるチームとネットワークについて分析してみることで、日本でも必要性の叫ばれている「連携」や「ネットワーク」の構築に関して参考資料を得ることができるのではないかと考えている。「連携」や「協働」はソーシャルワークにおける重要な実践方法のひとつであり、本研究が進めば人身売買被害者支援だけでなく、広く外国籍住民へのソーシャルワークを考えていく上でも貢献し得ると思われる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 人身取引と売春女性の「被害者性」-米国の取組みの意義と課題-2007

    • 著者名/発表者名
      佐々木 綾子
    • 雑誌名

      ジェンダー研究 第10号

      ページ: 59-80

    • NAID

      40015930783

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 人身取引と国際社会福祉:米国における人身取引対策をめぐって2007

    • 著者名/発表者名
      佐々木 綾子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2007-09-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2024-03-26  

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