研究課題/領域番号 |
06J07944
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
合成化学
|
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
板垣 浩司 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | チタン錯体触媒 / オレフィン重合 / 多置換オレフィン / ハーフメタロセン / 新規オレフィン系ポリマー / 触媒活性種 / 1,1-2置換オレフィン |
研究概要 |
本課題は、従来触媒による配位重合では達成できない、新しいオレフィン系ポリマーの創製を可能とする高性能触媒の設計・創製を主目的としている。特にこれまでの研究成果で得られた知見を基に、高性能触媒の設計・創製や合成手法の開拓、さらに得られた新規ポリマーの特性・物性解析を目的としている。平成20年度の成果は以下の通りである。 エチレンと1-オクテンや2-メチル-1-ペンテンとの共重合に最も高性能を発揮したフェノキシ配位子を有するハーフメタロセン型チタン錯体を基盤に、中心金属やフェノキシ配位子上の置換基の異なる第4族錯体を合成・同定・構造決定し、同条件下で共重合を検討した。エチレン/1-オクテン共重合ではチタン錯体触媒が最も効率よく共重合が進行するものの、イソプロピル置換錯体のみで触媒活性の向上が見られた。特異な構造が高性能を発揮する主要因であると考えた。 より高性能錯体触媒の創製を目的に、フェノキシ配位子を有するトリス(ピラゾリル)ボレート配位チタンジクロロ錯体を合成・同定・構造決定した。配位子上の置換基の異なる各種錯体を用いて、MAO助触媒存在下、エチレン重合を検討した結果、無置換のフェノキシ配位錯体が高い触媒活性を発揮し、必要な助触媒量を上述の触媒系より150分の1に削減できることを明らかにした。ジクロロ錯体よりジメチル錯体、さらに室温で安定なメチルカチオン錯体の単離・同定に成功した。特にカチオン錯体は助触媒なしでエチレン重合を進行させた。
|