研究課題/領域番号 |
06J08139
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
環境関連化学
|
研究機関 | 東京大学 (2007) 独立行政法人国立環境研究所 (2006) |
研究代表者 |
石川 紫 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | PCB / 廃棄物 / 分析法 / 焼却炉 / HRGC / HRMS / Chlorofen / 燃焼 / 排ガス / RDF / ASR / 規格 |
研究概要 |
本研究では、廃棄物関連試料の試料特性を考慮したPCB分析法国際規格の提案を目的として、第一に、既存の廃棄物関連試料中PCB分析規格について文献調査を行い、実際に試料分析を試みることで、規格の有用性および起こりうる問題点等について考察した。第二に、廃棄物関連試料の試料特性に着目し、大量に混在する妨害物質と、分析対象物であるPCBの含有率の低さから、簡易分析法開発が非常に難しいとされている低濃度PCB汚染油の試料特性の把握を行った。第三に、特異的同族体パターンを持つために欧州主流のHRGC/ECDを用いた主要異性体分析法が適用できない非意図的生成PCBの簡易分析法の確立を目指した。研究の結果、既存のPCB分析法では廃棄物関連試料中のPCB濃度を低く見積もる可能性があることが明らかとなった。そこで、多種多様な廃棄物関連試料中のPCB分析をHRGC/HRMSを用いて行い、各試料の試料特性を明らかにし、いずれの試料にも対応できる新たな主要異性体分析法を確立し、原著論文としてChemosphereに発表した。なお、このとき同時に行なった製品PCBであるChlorofenの全異性体定量分析結果は、これまでに研究報告のない貴重なデータとしてBromatologia i Chemia Toksykologicznaに発表した。また、これまで明らかとなっていなかった非意図的生成PCBの試料特性を得るべく実験燃焼炉内ガスに含まれるPCBの詳細な全異性体定性定量分析を行った。得られた結果を原著論文としてChemosphereに発表した。さらに、これまで研究例の無かった鋳物工場からの廃棄物試料中PCBについて研究した。ここで得られた成果は原著論文としてまとめ、におい・かおり環境学会誌へ投稿中である。
|