研究課題/領域番号 |
06J08795
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物分子科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
渡部 浩史 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | イェッソトキシン / 梯子状ポリエーテル / 収束的合成 / α-シアノエーテル |
研究概要 |
本申請者が既に開発している、独自の収束的多環状エーテル構築法を用いてイェッソトキシンのFGHIJ環部フラクメントの合成を達成した。すなわち、F環部ジオールおよびIJ環部アルデヒドをアセタール化で連結した後、生じたアセタールを位置選択的に開裂し、鍵中間体であるα-シアノエーテルへと導いた。続いて閉環メタセシス反応により八員環エーテルであるG環部を構築し、ケトンの位置および立体選択的なアルキル化反応によりG環部のメチル基を望む立体配置で導入する事に成功した。さらに、還元的エーテル化を経てH環骨格を構築しFGHIJ環部(4)の合成に威功した。これにより、イェッソトキシンの全合成において一番の難関であると考えられる、EFG環部を含む分子中央部の立体選択的構築法を確立できたといえる。一方、もう一つの解決すべき問題点であったJK環部の構築方法も確立することができた。すなわち、アルキンとβ-メタリルアルコールとのエニンメタセシス反応を鍵反応に用いて短段階でエキソオレフィンを合成し、続くヒドロキシエポキシドの6-エキソ環化によりK環を構築した。さらに過ヨウ素酸開裂を行い得られたメチルケトンにに対してアルキル化を行うことで側鎖を導入し、側鎖を含むJK環部システムの台成に初めて成功した。当初の予定通りABC環部の合成も完了しており、全合成を行う上で必要な2大フラグメントの調達、およびそれらを連結する際に予想される問題点を全て解決することができた。
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