研究課題/領域番号 |
06J09048
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
犬伏 雄一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | レーザー生成プラズマ / エネルギー輸送 / 偏光X線分光 / 電子速度分布診 / 電子速度分布診断 |
研究概要 |
高速点火核融合研究において超高強度レーザー生成プラズマ中の高速電子から背景電子へのエネルギー輸送機構の解明は重要課題であり、X線分光診断法による研究を実施した。超高強度レーザー生成プラズマ中でのエネルギー輸送媒体である高速電子の速度分布は非等方性が強く、放射されるX線はプラズマ中の電子速度分布の偏りに起因する偏光をもつ。この偏光X線を計測することにより、プラズマ中の高速電子速度分布の診断を行った。実験では、10J、1psの超高強度レーザーを、塩素を含む3層平板ターゲットに照射し、偏光X線分光計測を実施した。分光器として、新たに開発した2チャンネル偏光X線分光器を用い、2つの偏光成分の同時計測を行った。実験において、放射領域の深さに依存するCl-Heαの偏光度分布を取得した。この偏光度分布からターゲット表面付近ではパンケーキ型、内部では葉巻型の高速電子速度分布となっていることがわかり、更に、高温領域では高エネルギー背景電子による等方的な励起に起因する減偏光が、また、ターゲット内部の高密度領域では背景電子の弾性散乱による減偏光が初めて観測された。これらの実験結果は理論モデルを用いた計算結果とよく一致し、偏光X線分光法による高速電子速度分布診断が有効であることを示した。
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