研究概要 |
当該年度に実施した研究成果の主なものに、以下の論文が挙げられる。 Kato et al, J Exp Med. 2008 Jul 7 ; 205 (7): 1601-10. Length-dependent recognition of double-stranded ribonucleic acids by retinoic acid-inducible gene-I and melanoma.differentiation-associated gene 5. 研究課題としている、RNAウイルス感染時におけるI型インターフェロン産生機構を解明するにあたって、特に重要なウイルスセンサー分子であるRIG-IおよびMDA5の2分子が認識する、RNAリガンドに関する論文である。生体がウイルスの侵入を感知し、抗ウイルス応答を起こす際に認識するウイルス産物として二本鎖RNAが挙げられるが、RIG-IおよびMDA5がその二本鎖RNAを長さ依存的に認識しインターフェロン産生を誘導することを明らかにしている。この研究成果により主に免疫学、ウイルス学の2分野に大きく貢献できたと考えており、ウイルスにより引き起こされうる病気の治療法の開発に寄与できればと考えている。さらに、以下の3論文に関しても、共同研究を行った結果共著者として貢献できた。 Poeck H et al, Nat Med. 2008 Nov; 14 (11): 1256-63. Epub 2008 Nov 2. Rasmussen SB et al, J Gen Virol. 2009 Jan; 90 (Pt 1): 74-8. Kariko K et al,? Mol Ther. 2008 Nov; 16 (11): 1833-40. Epub 2008 Sep 16.
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