研究課題/領域番号 |
06J09836
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福田 大受 東京大学, 医学部附属病院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アンジオテンシンII / アンジオテンシンIIタイプI受容体 / 骨髄 / MMP-9 / MCP-1 / アンジオテンシンIIタイプ受容体 |
研究概要 |
1)骨髄局所におけるアンジオテンシンII(Ang II)-Ang II type 1受容体(AT1R)系の、動脈硬化病変形成への影響を解明する。 骨髄移植によりApoE欠損マウスの骨髄をGFP陽性ApoE欠損マウスまたはGFP陽性AT1R・ApoEダブルノックアウトマウスのものに置換し、これらの二系統の骨髄移植モデルマウスにAng IIを投与し動脈硬化病変形性形成の程度を比較することで、骨髄におけるAng II-AT1R系の作用を検討した。結果は血管系にAT1Rを有するマウスでも骨髄のAT1Rを欠損させるとAng II投与による動脈硬化の促進が抑制された。さらに動脈硬化病変への骨髄由来細胞の動員は、AT1R陽性細胞に多く見られた。これらの結果は、従来の血管壁に存在するAng II-AT1R系だけでなく、骨髄細胞に存在するAng II-AT1R系も、動脈硬化病変形成に関わることを示す結果である。 2)AT1R陽性骨髄細胞とAT1R欠損骨髄細胞の性状の差異の検討 上記の結果から、AT1Rの有無により末梢血中の骨髄由来細胞(白血球)の性状に差があることが考えられたため、FACSを用いて、その性状を検討した。その結果、白血球の総数に差は無かったが、動脈硬化にかかわりの深いMac-1陽性細胞は、有意にAT1R陽性骨髄細胞に多く存在した。すなわち、骨髄に存在するAng II-AT1R体系は単球やマクロファージ系の細胞の分化に関与することで、動脈硬化病変の形成に関与することが考えられた。
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