• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

太宰治の翻案小説と西欧文芸・思潮との交錯-戦時期の方法・ジャンル・小説表現

研究課題

研究課題/領域番号 06J09907
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 日本文学
研究機関東京大学

研究代表者

松本 和也  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード太宰治 / 「女の決闘」 / 「走れメロス」 / 『新ハムレット』 / 翻訳 / 昭和十年代 / シェイクスピア / ハムレット / 昭和10年代 / 「ひかりごけ」 / 森鴎外
研究概要

1、主要研究対象である「女の決闘」・「走れメロス」・『新ハムレット』の3作品については、それぞれテクスト分析及び西欧文芸・思潮との交錯の検討を進めた。「女の決闘」については、テクスト分析と併せて、オイレンベルグ作/森鴎外訳「女の決闘」がどのように読み替え・書き換えられたのかを、語りのパフォーマンスという観点から捉え直し、近代文学史を背景とした「描写(論)」の分析を進めた。「走れメロス」に関しては、昭和15年前後のシラー受容やドイツ文学の位置づけを、当時のドイツ文学の研究・批評言説からすくい上げ、日本での受容を分析し、典拠の歴史的な含意を明らかにした。『ハムレット』を典拠とする『新ハムレット』については、昭和10年代のシェイクスピア・『ハムレット』受容の動向を、当時刊行された研究書・翻訳に加え、英文学会誌や文芸誌(外国文学研究への論及)まで調査し、分析を進めた。
2、昭和10年代の文学ジャンル編成に関する研究としては、文壇で前景化された火野葦平『麦と兵隊』を中心とした報告文学の隆盛と、富沢有為男『東洋』を中心とした「素材派・芸術派論争」を対象に、同時代資料を手掛かりに分析した。
3、太宰治(総体)に関しては、戦後のトピックを2つ検討した。1つは、戦後、どのような要因・過程から、太宰治が他作家と〈無頼派〉として括られていったのかを分析し、研究会で報告した。もう1つは、『人間失格』をとりあげ、その書き出し部の精読から、新たな作品読解の観点を提出した。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 昭和十年前後の"リアリズム"をめぐって-饒舌体・行動主義・報告文学-2007

    • 著者名/発表者名
      松本和也
    • 雑誌名

      昭和文学研究 第54集

      ページ: 13-25

    • NAID

      40015691299

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 明滅する(自由)-太宰治『斜陽』を解読する2006

    • 著者名/発表者名
      松本和也
    • 雑誌名

      太宰治スタディーズ 第1号

      ページ: 177-193

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] <青年>の病=筆法-太宰治「狂言の神」試論-2006

    • 著者名/発表者名
      松本和也
    • 雑誌名

      文芸研究 第162集

      ページ: 33-45

    • NAID

      40015518016

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 翻訳・境界・メタフィクション-武田泰淳「ひかりごけ」を読む2006

    • 著者名/発表者名
      松本和也
    • 雑誌名

      日本文学 55巻11号

      ページ: 24-34

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] (森鴎外)の昭和十年代2006

    • 著者名/発表者名
      松本和也
    • 雑誌名

      芸術至上主義文芸 第32号

      ページ: 128-137

    • NAID

      40015323390

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 言葉の力学/起源の撹乱-太宰治「二十世紀旗手」論-2006

    • 著者名/発表者名
      松本和也
    • 雑誌名

      立教大学日本文学 第97号

      ページ: 137-144

    • NAID

      110005327052

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi