研究課題/領域番号 |
06J11061
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴山 創太郎 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 製薬 / 研究開発 / ナレッジ・マネジメント / 多様性 / 医薬品 / 国際情報交換 / 多国籍 / ネットワーク分析 |
研究概要 |
本研究では、製薬産業のR&D活動に焦点を当て、R&D生産性に影響を及ぼす要因を解明すると共に、R&Dマネジメントに関する示唆を提言することを目的とした。2ヶ年計画の後半に当たる本年度には、日本製薬企業の研究組織においてフィールドワークを継続し、創薬研究者を対象としたサーベイ及びインタビュー調査を実施した。このデータを用いて、研究者の有する知識が研究成果に及ぼす影響を統計的に解析したところ、形式知と暗黙知の2種類の知識が研究戌果に異なる影響を及ぼすことが示唆された。即ち、多様な形式知を有する研究者は比較的漸進的な成果を上げるのに対して、多様な暗黙知を有する研究者は革新的な技術開発に成功する可能性が高まることが示唆された。加えて、両知識の間には相乗効果が見られ、形式知・暗黙知が共に多様な研究者では、より一層革新的な研究成果が生み出されることが示唆された。学際的なR&D活動の重要性がクローズァップされる中で、個々の研究者が多様な知識を有することの重要性を指摘した本研究は実務的に重要な示唆を与えるものである。また、先行研究においては、研究者個人へのアクセスの困難さやR畠D活動の情報機密性などの障壁によって、このような着眼点による研究は極めて限定されていたことからも、本研究はその限界に対して重要な知見を提供するものと考えられる。
|