研究課題/領域番号 |
06J11256
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
後藤 義幸 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | MARCKS-like protein / villin / M細胞 / 絨毛M細胞 / MyD88 / 小腸絨毛部 / 遺伝子改変マウス / 抗原取り込み / MARCKS-like Protein / UEA-1 / 共生細菌 / NKM16-2-4 / 腸管 / パイエル板 / クローニング |
研究概要 |
最終年度における研究実績を報告する。本年度にMARCKS-like proteinコンディショナルノックアウトマウスを作製するためのMARCKS-like protein遺伝子をloxP配列で挟んだターゲティングベクターの作製が完了し、さらにターゲティングベクターをES細胞にトランスフェクションする事で遺伝子欠損マウス作製用のES細胞の確立を中心に研究を進めてきた。しかし、現在までのところ原因は明かではないがES細胞への遺伝子の相同組み換えが成功せず、引き続きサザンブロットにて相同組み換えES細胞の確立に全力を尽くしたいと考えている。さらに、上皮細胞特異的にMAECKS-like protein遺伝子を欠損させるための、villin-Creトランスジェニックマウスの準備も終了し、loxP-MAKCKS-like protein-loxPターゲティングベクターを組み込んだマウス作製後、villin-Creトランスジェニックマウスとかけ合わせ、M細胞特異的にMARCKS-like proteinが欠損したマウスの解析へと進みたいと考えている。 一方、MARCKS-like proteinはM細胞からの抗原取り込みに関与する可能性が考えられる事から、腸内に生息する共生細菌の取り込みにも関与する可能性がある。さらに、共生細菌はM細胞の分化を誘導するとの報告がある事から、MARCKS-like proteinが共生細菌依存性のM細胞の分化への関与が考えられた。本年度は、細菌誘導性絨毛M細胞の誘導に関与する宿主の細胞、分子機構の解明を試み、宿主細菌認識受容体であるToll-like receptor及びその下流に存在する重要なシグナル伝達分子であるMyD88が絨毛M細胞の誘導に必須である事を同定した。さらに、この反応には粘膜固有層CD11c陽性細胞におけるMyD88が重要である事も明らかとした。これらの結果は、粘膜面、特に絨毛における抗原の取り込みシステムの誘導・制御に粘膜固有層CDllc陽性細胞が関与している可能性を示しており、粘膜免疫細胞の新たな役割を示唆する重要な知見と言える。
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