研究課題/領域番号 |
06J11506
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 啓介 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | Golgi / Inositol phosphorylceramide / IPC synthase / Saccharomyces cerevisiae / Sphingolipid / 出芽酵母 / 必須遺伝子 / GPIアンカー / β-1,6グルカン |
研究概要 |
本年度は、主に必須遺伝子YDR367Wにコードされる機能未知膜タンパク質Ydr367Wの解析を行った。 スフィンゴ脂質は、真核細胞の膜を構成する脂質で、セラミド骨格を有するものを指す。セラミドの新規合成は小胞体で行われ、さらにゴルジ体に運ばれて修飾を受ける。出芽酵母においては、イノシトールリン酸が付加されてIPCとなり、さらにマンノースが付加されてMIPCに、再びイノシトールリン酸が付加されてM(IP)_2Cとなる。この修飾の過程で、最初のIPC合成だけが酵母の生育に必須である。本研究ではYDR367Wの温度感受性変異株を作製してサプレッサースクリーニングを行い、AUR1を同定した。AUR1は、IPC合成を行うIPCシンターゼをコードすると報告されていた。両者の物理的相互作用を検証するため、膜を界面活性剤で可溶化し、免疫沈降実験を行った。その結果、Ydr367WとAur1がin vivoで複合体を形成することを見出した。野生株および温度感受性変異株からAur1を含むIPC合成酵素を免疫学的に精製し活性測定した結果、温度感受性変異株から精製したIPC合成酵素は野生型のものと比べほとんど活性を失っており、Ydr367WはIPC合成酵素活性に必須なサブユニットと推定された。さらに、Ydr367Wは一部がゴルジ体エンドプロテアーゼKex2によりプロセシングされていることを見出した。以上から、YDR367WをKEI1(Kex2-cleavable protein Essential for IPC synthesis 1)と命名した。 以上の成果はアメリカ細胞生物学学会の発行する国際学術誌に投稿し、現在審査中である。
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