研究課題/領域番号 |
06J11625
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉浦 大祐 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | DNAワクチン / 大腸癌 / MUC1 / DNA ワクチン / 腫瘍免疫 |
研究概要 |
MUC1.TgマウスにおけるMUC1に対する免疫寛容のメカニズムを明らかにするために、制御性T細胞(Treg細胞)に着目した。MUC1.TgマウスではMUC1発現腫瘍細胞を移植されると、コントロールであるC57BL/6マウスに比べて、Treg細胞が有意に多く腫瘍局所に存在していた。また、MUC1特異的なT細胞とMUC1発現腫瘍細胞を混合してナイーブなC57BL/6マウスに移植すると、腫瘍が拒絶されるのに対して、MUC1.Tgマウスに移植しても腫瘍が拒絶されないという実験結果が得られたことから、MUC1.TgマウスにはMUC1に対する末梢性免疫寛容が存在していることが明らかになった。以上より、MUC1.Tgマウスにおける末梢性免疫寛容にはMUC1特異的なTreg細胞が関与している可能性が考えられた。そこで、MUC1特異的なin vitroのassay系にC57BL/6またはMUC1.Tgマウスから単離したTreg細胞を添加し、MUC1特異的免疫応答における免疫抑制能を評価した。MUC1特異的T細胞によってMUC1特異的に産生されるIL-2を、MUC1.Tgマウス由来のTreg細胞は、C57BL/6マウス由来のTreg細胞に比べてより強力に抑制した。またMUC1とは関係のない抗原である卵白アルブミン特異的な免疫応答においては、C57BL/6またはMUC1.Tgマウス由来のTreg細胞は同程度の抑制能を示したことから、MUC1.Tgマウスには、MUC1特異的免疫応答を特異的に抑制することのできるTreg細胞が含まれることが明らかになった。 本研究によって示されたMUC1特異的Treg細胞を減少させ、あるいは効果を減弱させることにより、MUC1.Tgマウスで特異的な免疫寛容を打破しMUC1を発現する癌細胞に対する免疫治療の効果を上昇させることが可能になると考えられる。
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