研究課題/領域番号 |
06J11651
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐川 龍之 東京大学, 海洋研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | リモートセンシング / マッピング / 放射量補正 / 海草藻場 / 海藻藻場 / マッピング精度 / サイドキャンソナー / マッビング精度 / acoustic shadow |
研究概要 |
本研究では藻場の分布域をモニタリングする方法として衛星リモートセンシングによるマッピング手法の開発を行ってきた。衛星画像の解析過程で放射量補正というマッピング精度を向上させる方法があるが、ここでは海底面の分光反射率と比例関係にあるBR指数に衛星画像を変換する方法を新しく開発した。これまで藻場の中でも海草藻場については実際にいくつかの海域で開発した手法により十分に高いマッピング精度を得ることができたが、ガラモ場やカジメ場などの海藻藻場に対しては検討していなかった。 海藻藻場は海草藻場と同じく海産動物の産卵、成育の場として重要であり、日本国内においては海草藻場の7倍以上もの分布域がある。そこで本年度は海藻藻場についても衛星リモートセンシングによってマッピング可能か検討した。研究海域として静岡県伊豆半島南端に位置する下田市の大浦湾を選定した。大浦湾にはガラモ場、カジメ場およびアラメ場などの大型海藻による海藻藻場が分布しており、これらをマッピングの対象とした。マッピングの結果、解析過程でBR指数を用いた場合には97.9%と高いマッピング精度が得られ、BR指数を用いない場合の精度(79.1%)と比較して有意に向上した(p<0.05)。この成果により本研究で開発したマッピング手法が、海草藻場だけでなく海藻藻場に対しても利用できることを実際に示すことができ、今後の藻場のモニタリング研究における利用が促進されることが期待できる。
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