研究課題/領域番号 |
06J52173
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
辻村 真由子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 排便ケア / 訪問看護 / 家族介護者 / 在宅要介護者 / 看護支援 / 看護援助 |
研究概要 |
平成19年度は、平成18年度に行った調査結果をもとに、寝たきり度の高い要介護高齢者とその家族に対する訪問看護師による効果的な排便ケア方法(アセスメント視点と看護指針)を作成し、それを用いた訪問看護実践を行うことにより、その実践現場での適用可能性を検討した。また、作成した排便ケア方法の特徴を文化的視点から考察した。 1.熟練訪問看護師16名に対するインタビュー調査を実施して質的に分析し、寝たきり度の高い要介護高齢者とその家族に対する卓越した排便ケアの特徴を明らかにした。その結果、『要介護者の心身や家族介護者の状況に即した、到達しうる最善の排便像を描く』『実践を通じて、対象固有の排便パターンをみつける』等の特徴が見いだされた。 2.1.の結果に排便ケアに関する国内外の文献検討、修士論文の再分析の結果を加味して寝たきり度の高い要介護高齢者とその家族に対する訪問看護師による効果的な排便ケア方法を作成し、訪問看護経験者を招集してパネル会議を実施して精錬した。アセスメント視点は、〈排便が引き起こす身体的問題〉〈要介護者の排便ケアに関する意思〉〈要介護者の排便ケアの実施能力・準備性〉〈家族介護者の排便ケアに関する意思〉〈家族介護者の排便ケアの実施能力・準備性〉の5つで構成された。 3.4か所の訪問看護ステーションの訪問看護師と協同して、作成した排便ケア方法を用いた看護実践を行い、実践過程の分析からその適用可能性を検討した。その結果、要介護者や家族介護者の排便ケアへの主体的参加、排便ケアの満足度の向上等が認められ、作成した排便ケア方法の実践現場への適用可能性が示された。 4.以上の結果についてタイや韓国における看護実践と比較した結果、入院中も排泄ケアなどの身の回りの世話は家族によって行われることが多い等、看護師の業務範囲が異なることなどが、日本との相違点として明らかとなった。
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