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戦後ドイツ政治経済の展開とその変容の分析

研究課題

研究課題/領域番号 06J52662
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 政治学
研究機関京都大学

研究代表者

近藤 正基  京都大学, 公共政策連携研究部, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード現代ドイツ政治 / 比較政治経済学 / 資本主義の多様性 / 福祉国家 / 社会保障政策 / 労働市場政策 / 労使関係 / キリスト教民主主義 / 現代ドイツ政治経済 / 年金改革 / 合意民主主義 / 拒否権プレイヤー / 生産レジーム / 連邦労働裁判所
研究概要

ここでは、平成19年度に掲載が決まった論文について、その概要と意義について論じ、研究実績の報告としたい。
比較政治経済学、例えば資本主義の多様性論やコーポラテイズム論においては、ドイツは非自由主義経済の代表国と目されてきた。ドイツ経済と自由主義モデルとを分かつ点として、労使関係の特徴が挙げられる。つまり、労使団体による集権的な労働条件決定システムのない自由主義経済(アングロ・サクソン諸国)に対し、ドイツでは産業レベルを中心に労使交渉が実施され、そこで実質的労働条件や労働市場政策が決定されるのである。
近年、ドイツ経済は「自由主義モデル化」の道を歩んでいるのか、またはその特徴は「持続」しているのかで、議論が対立している。第二論文「現代ドイツにおける労使関係の変容-統一以降の協約自治システムの展開に関する政治経済学的考察」(1)(2)(3)では、1990年から2006年までのドイツにおける労使関係と労働市場政策の変遷を分析し、この両者の仮説を検証した。それにより、強い拘束力を梃子にして、産業レベルの労使団体が広範な労働者の実質的労働条件について決定し、同時に産業平和を達成してきた労働条件決定システム、すなわち協約自治システムが、統一以降、空洞化や権限縮小といった変化を経験し、機能不全を呈していることを示した。その結果、「自由主義化」仮説が妥当であるとの結果を導出した。分析にあたっては、労使団体を中心的アクターとして位置づけるとともに、連邦政府、連邦雇用庁、連邦労働裁判所といったアクターも視野に入れた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2006

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 現代ドイツにおける労使関係の変容-統一以後の協約自治システムの展開に関する政治経済学的考察 (1)2008

    • 著者名/発表者名
      近藤 正基
    • 雑誌名

      京都大学『法学論叢』 163巻5号

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 現代ドイツにおける労使関係の変容-統一以後の協約自治システムの展開に関する政治経済学的考察 (2)2008

    • 著者名/発表者名
      近藤 正基
    • 雑誌名

      京都大学『法学論叢』 163巻6号

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 現代ドイツにおける労使関係の変容-統一以後の協約自治システムの展開に関する政治経済学的考察 (3)2008

    • 著者名/発表者名
      近藤 正基
    • 雑誌名

      京都大学『法学論叢』 未定

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「大連立国家」の変容(一)-現代ドイツにおける年金縮減改革の政治過程-2006

    • 著者名/発表者名
      近藤正基
    • 雑誌名

      法学論叢 159・3

      ページ: 107-129

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 「大連立国家」の変容(二)-現代ドイツにおける年金縮減改革の政治過程-2006

    • 著者名/発表者名
      近藤正基
    • 雑誌名

      法学論叢 160・2

      ページ: 89-110

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 現代ドイツの労働・福祉政治2008

    • 著者名/発表者名
      近藤 正基
    • 学会等名
      中部ドイツ史研究会
    • 発表場所
      愛知大学車道校舎
    • 年月日
      2008-03-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2024-03-26  

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