研究課題/領域番号 |
07041003
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
荻原 眞子 千葉大学, 文学部, 教授 (00129074)
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研究分担者 |
CHUNER Taksa 人類学民族学博物館, 副館長, シベリア部主
佐々木 史郎 国立民族学博物館, 第四研究部, 助教授
中川 裕 千葉大学, 文学部, 助教授 (50172276)
出利葉 浩司 北海道開拓記念館, 学芸部, 学芸員 (40142088)
古原 敏弘 北海道アイヌ民族文化研究センター, 研究課, 研究課長
佐々木 利和 東京国立博物館, 資料部, 第二研究室長 (80132702)
TAKSAMI Chuner Museum of Anthropology and Ethnograhy
渡部 裕 北海道立 北方民族文化博物館, 研究課長
切替 英雄 北海学園大学教養部, 助教授
井上 紘一 北海道大学スラブ学研究所センター, 教授
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
1996年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1995年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | アイヌ資料 / サハリン / 千島 / 北海道 / ライプツイッヒ / ピルス-ツキ- / データベース / MAE(人類学民族学博物館) / ライプツィッヒ / ペテルブルグ / 人類学・民族学博物館(MAE) / Ch.タクサミ氏 / アイヌコレクション / セロシェフスキー / シュテルンベルグ |
研究概要 |
研究会 第1回 8年4月13-15日 於帯広百年記念館、8年度現地調査の打ち合せ 第2回 8年10月25、26日 於北海道立アイヌ民族分化研究センター、資料の整理およびカタログ(調査報告書)について協議 第3回 9年1月23-25日 於東京国立博物館、調査の成果とカタログ(調査報告書)の編集 第4回 9年3月21-23日 於千葉大学文学部、公開研究会およびカタログ(調査報告書)の編集作業 3.研究調査の成果 1)MAEのアイヌ資料は1826〜1947年の一世紀以上にわたる千島、サハリン、北海道のアイヌのものであり、時代的にも空間的にも広範囲にわたる。 2)そのために国内はもとより諸外国の博物館にもないような貴重な資料が少なからず散見される。 3)中でも1902〜1912に収集収蔵されたB.ピルスツキ-の資料は極めて多岐にわたっており、サハリンアイヌの生活文化の全容を知る上で有効であることは特筆に値する。 4)ロシアでの調査はヨーロッパは、アメリカ各地の博物館、研究機関所蔵のアイヌ資料調査に続くものであるが、この一連の調査がアイヌ研究の従来の弱点や空白を補填し、アイヌ文化を公正かつ客観的に評価できる可能性が増大した。 4.研究成果の公開 タイトル「ロシア科学アカデミー人類学民族学博物館アイヌ資料」を露、英、日の3ヵ国語により9年10月をメドに出版予定、「平成9年データベース情報公開」助成を申請した。 1.研究調査の目的 a)昨年の調査の継続として、残っていた400点余の資料の調査研究を行ない、本国際術調査を終了する。 b)調査内容は資料の写真撮影、計測、関連資料の複写、アイヌと隣接諸民族の民族学的資料の検索、収集である。また、出版のための写真撮影を別途に行う。 c)昨年の調査によってMAEからライプツィッヒの民族学博物館に移管された資料があることが明らかになった。その追跡調査を実施する。 d)これとの関連でベルリンの人類学博物館のアイヌ資料の予備調査を行なう。 2.研究調査の経緯 a)ロシア側研究分担者の招聘 8年4月1日-4月18日に研究分担者であるロシア科学アカデミー人類学民族学博物館の副館長兼シベリア部長を招聘し、千葉大学および函館、札幌、帯広の博物館において共同研究者と研究調査の成果について意見交換、夏の調査についての具体的な打ち合わせを行なった。 b)現地調査 ペテルブルグでの調査を7月22日・8月2日にかけて実施し、MAE所蔵のアイヌ資料については基本的に調査を終了した。続いて、ライプツイッヒの民族学博物館においてMAEから交換寄贈された資料の調査を行ない、さらに、ベルリンの人類学博物館においてアイヌ資料の所蔵状況を見学し、今後の共同研究について話合いを行なった。 c)研究会 2回の公開研究会と4回の研究会を実施した。 公開研究会 第1回 8年4月14日 於帯広百年記念館、市民、道内外関係者および研究者を対象に7年度調査研究の成果について公表。300人ほどの参加者と意見交換ができたことは非常に有意義であった。 第2回 9年3月22日 於千葉大学文学部、7、8年度調査について成果を公開する。対象は関東地域の市民、関係者、研究者とする。
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