研究課題/領域番号 |
07041014
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 勇 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (80093334)
|
研究分担者 |
尹 紹亭 中国雲南省民族博物館, 副研究館員
阿部 健一 国立民族学博物館地域研究企画交流センター, 助手 (80222644)
山本 紀夫 国立民族学博物館, 教授 (90111088)
安藤 和雄 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (20283658)
古川 久雄 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (00026410)
YIN Shao Tin Yunnan Museum of Ethnology, Vice Director
DALLMEIER Fr スミソニアン研究所, 研究員
高谷 好一 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (90027582)
玉田 芳史 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (90197567)
市川 光雄 京都大学, アフリカ地域研究センター, 助教授 (50115789)
河野 泰之 京都大学, 東南アジア研究センター, 助手 (80183804)
林 行夫 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (60208634)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
35,300千円 (直接経費: 35,300千円)
1997年度: 12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1996年度: 12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
1995年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
|
キーワード | 森林伐採問題 / 森林観 / アンデス / ファーストネーション / ロッキー山脈 / 雲南 / アラスカ / パタゴニア / 少数民族 / ヨーロッパの森 / アフリカの森 / エコツーリズム / サファリ / ピグミー世界 / 資源 / 人の移動 / 南北問題 / 生態文化複合系 / ヒマラヤ / 西双版納 / ナシ族 / 森林破壊 |
研究概要 |
本計画は初年度にアジア地区の中国雲南、ネパールを中心とした大陸部東南アジア周辺、2年度には北ヨーロッパと東及び中央アフリカ、そして最終年度には南北アメリカ大陸において、人と森世界の大陸間比較研究に視点をあわせた調査を行った。この中で、雲南についてはもっとも重要な地域として、3年間継続して調査をおこない、この部分の報告書として、東南アジア研究35巻3号に「雲南およびその周辺」と題する特集号を編集し、1997年12月に出版した。そこでは、これまであまりふれていなかった雲南の地域像を、歴史、生態誌、森林史、森林観などを、周辺のタイ、ラオス、モンゴルなども含めて描写するこころみを行った。この地域は、これまで調査が遅れていたが大陸部東南アジア、チベット、およびヒマラヤ山系の接点あたる、極めて重要な場であることが再認識された。先進地域としてのヨーロッパとアメリカにおいて、東南アジアなどでよく見られる森と人の関係が各地で起こっている実情もこれまでの南北問題としてだけのとらえ方では処理できないことを考えさせられた。たとえば、カナダのバンクーバー島の一地域では、先住民のファーストネーションと伐採会社、観光業者、漁業関係者などの利益が相反し、森林を中心にして、様々な環境問題が政治化し、国際的な環境問題へのひろがりをみせていた。今後の視点としては、南北の構図ではなく、各地域の特色ある森林をとりまく状況を把握していかなければ、多様な現状に対処しきれないことを感じた。特に今後の重点的研究の場として、ネパールからチベットの山地帯、北ヨーロッパと北アメリカの冷温帯林、南米アマゾンへ下るアンデス東斜面などが重要であり、異生態域を含めた広範な地域研究の必要性がうかびあがってきた。
|