研究課題/領域番号 |
07041102
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
近藤 敬比古 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研, 教授 (30150006)
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研究分担者 |
岩田 洋世 広島大学, 理学部, 講師 (20168579)
高嶋 隆一 京都教育大学, 教育学部, 講師 (60163200)
海野 義信 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研, 助教授 (40151956)
田村 詔生 新潟大学, 理学部, 教授 (00025462)
大杉 節 広島大学, 理学部, 助教授 (30033898)
寺田 進 高エネルギー加速器研究機構, 助手 (70172096)
岩崎 博行 高エネルギー加速器研究機構, 助手 (40151724)
WEIHAMMER Pe CERN研究所, 上級研究員
ワイルハマー ピーター CERN研究所(スイス), 研究員
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1997年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1996年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1995年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 高エネルギー素粒子実験 / LHC計画 / シリコン半導体検出器 / アトラス実験装置 / 放射線照射 / 熱的暴走現象 / 素粒子物理学 / ヒッグス粒子 / 放射線照射装置 / ビームテスト / 温度変形 |
研究概要 |
この調査研究の最終目標であるヒッグス粒子や超対称性粒子の発見をめざす超高エネルギー領域の素粒子実験を実現する欧州合同粒子物理学研究所(CERN)のLHC計画は、1994年12月の正式に承認に続き1996年12月には日本・米国など非加盟国の参加により世界規模の科学プロジェクトとなった。2005年に完成する。実験装置「アトラス」は総工費約500億円で、日本を含む33カ国からの研究者が建設を分担する。この調査研究の目的の放射線に強いシリコン半導体検出器は、国際的な開発研究の成果が実り、実験装置の中で空前のスケールで使用されることが決まった。 調査研究の主要目的は申請時の段階で3つあり、成果の要約は以下のとおり: 1 耐放射線性シリコン半導体検出器素子の製造: 浜松ホトニクスの協力を得て、多くの種類のシリコン半導体検出器の製造に成功し、製造技術が飛躍的に向上した。 2 シリコン検出器の耐放射線性の研究: 各種の検出器を1MRadを超す放射線に当て、その後ビームなどを使って基本特性の変化を徹底して調べた。全空乏化に必要な電圧変化、バルク発熱、マイクロ放電などの貴重な新しい知見が得られた。 3 シリコン検出器の組み立て構造体の開発: バルク発熱などを考慮した超軽量な検出器用モジュールの試作とテストを繰り返し行った。大実験装置に使える実用的なモジュール設計に到達した。 これらの開発研究の成果により、シリコン半導体検出器がLHCの実験装置に使えることが判明し、アトラス実験装置に組み込む設計が固まってきた。今後、この装置の建設にとりかかる。
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