研究課題/領域番号 |
07041113
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
松藤 康司 福岡大学, 工学部, 教授 (40078663)
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研究分担者 |
周 北海 中国環境保護局, 高級工程師
田中 綾子 福岡大学, 工学部, 助手 (10131830)
柳瀬 龍二 福岡大学, 工学部, 助手 (20131849)
島岡 隆行 福岡大学, 工学部, 助教授 (80202109)
花嶋 正孝 福岡大学, 工学部, 教授 (70078624)
王 偉 清華大学, 環境工程系, 副教授
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 廃棄物 / 埋立地 / 準好気性埋立 / 浸出水 / 衛生埋立 / 発生ガス / 有価物 / 中国 |
研究概要 |
本研究は中国主要都市である北京,西安,上海,広州各市の実態調査から得られた資料を基に廃棄物処理と埋立処分の現状と課題について明らかにし、衛生埋立の中国への技術移転を目的としたものである。上記四都市の現状と課題を要約すると以下の通りである。 1.北京市,西安市・・・・(1)有価物の回収、資源化は発生量の多い都市部では比較的活発である。(2)埋立地の大部分は野積み状態の堆積物が多く,衛生埋立への改善が急務である。(3)浸出水の処理施設のための基礎資料の整備が必要である。 2.上海市,広州市・・・・(1)埋立作業面が広く、転圧,覆土が不十分で非衛生的である。(2)雨水排除が不十分で浸出水の発生量が大きく、かつ埋立地は嫌気的構造になっている。(3)メタンガスが埋立面から発生し、爆発の危険性があり、ガス抜き対策が急務である。(4)浸出水処理システムの改善が必要である。 2年間の調査結果を基に3年目には緊急対策であるメタンガス及び悪臭対策用の低コスト型ガス抜き装置の設置実験を広州市の埋立地で実施した。その結果、中国におけるも、安価な材料を用いることで「準好気性埋立システム」の導入が可能であり、衛生埋立地への改善が計れることが明らかとなった。 更に3年間の総括として、北京市において、中日固体廃棄物技術討論会を開催し、国際学技術研究の成果発表を行った。 中国側からも協力が得られ、計13編の技術論文の発表が行われ新聞報道もあり、一定の評価が得られた。 3年間の研究実績を踏えて松藤が中国々家環境機関の「招へい教授」花嶋が「科学顧問」に推挙された。 以上のように、本国際学術研究は当初の計画を十分達成し、その結果も中国側にも評価されたものと考えられる。
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