研究分担者 |
服部 昭尚 滋賀大学, 教育学部, 講師 (90273391)
CHANTONG Kan ソンクラ大学, 教育学部, 助教授
CHAISORN Sir チェンマイ大学, 教育学部, 准教授
小林 健太郎 滋賀大学, 教育学部, 教授 (60024923)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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研究概要 |
本研究は、深刻な環境問題多いタイの学校教育で活用するための環境教育(科学教育)教材を開発し,環境教育の促進を図る方法論を研究することを目的として行った。さらに、これらの研究を通して,滋賀大学教育学部附属環境教育湖沼実習センターの東南アジアの環境教育に対する支援のあり方についても討論を行った。タイでは,教員の環境問題に対する意識は低く、また環境教育に感心があっても体験学習をベースとした教育経験が乏しいという実態が顕著であったので、環境教育教材の開発、現職教員に対する環境教育の重要性の啓発を中心に県を進め、研究対象地域の1つであるチェンマイにおいて、1996年と1997年に2回にわたて現職教員のための短期環境教育トレーニングコースを開催した。このコースでは講義だけでなく,本研究で重視している子どもたちの体験学習に活かすために,自然環境の視察や環境問題の調査に重点をおいた。特に,河川の水質,ゴミ問題,大気汚染、森林生態の破壊に重点をおいたが,その中で開発・工夫した簡単な調査器具を使ったモニタリングや観察において現地に適した方法を紹介し実践した。さらに,1997年には,もう1つの研究対象地域であるパッタニにおいても,2日間の環境教育トレーニングを開催したが、ここではマングローブ林の破壊と水質汚染をテーマに設定した。実施したトレーニングコースを通して、環境教育教材や環境教育に適したフィールドを提示でき、また教員の問題解決への意欲引き出せることができたが、こういった現地におけるトレーニングコースの開催の有効性が確かめられたことは大きな成果である。成果の1つとして、タイの教員のための環境教育指導指針(タイ語)を作成することができたが、今後有効に活用されるであろう。また、環境教育においては現地における支援が大変有効であることが確かめられたが、今後もできる限りこういった支援を続けていきたい。
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