研究課題/領域番号 |
07044131
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
松岡 英明 (松岡 英昭) 東京農工大学, 工学部, 教授 (10143653)
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研究分担者 |
高鳥 浩介 国立医薬品食品研究所, 微生物部第3研究室, 室長
宮治 誠 千葉大学, 真菌医学研究センター・センター長, 教授 (40009494)
PETHIG Ronal ウエールズ大学, バンゴー校・生物分子エレクトロニクス研究所(英国)・所長, 教授
RINALDI Mich テキサス大学, サンアントニオ健康科学センター・病理学部(米国), 教授
RINALDI Michael G. The University of Texas, Health Science Center at San Antonio, Department of Vet
PETHIG Rona 英国ウェールズ大学, バンゴー校・生物分子エレクトロニクス研究所・所長, 教授
RINALDI Mic 米国テキサス大学, サンアントニオ健康科学センター・病理学部, 教授
高島 浩介 国立衛生試験場, 衛生微生物部真菌室, 室長
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1996年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1995年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | バイオセルトレーサー / 糸状菌 / 酵母 / 植物幼根 / 赤血球 / 標準化 / NCCLS / AOAC / バイオ指標 / 高感度スクリーニング / 信頼性評価 / リアルタイム測定 / 単一菌糸の成長 / 細胞活性評価 |
研究概要 |
本研究はバイオセルトレーサー(BCT)を利用したバイオアッセイ法の有効性を示すと共に適用範囲の拡大を図るために平成7〜9年の3年間で実施された。大別して分野毎の課題1.と標準化の調査2.からなる。 1.各種分野毎の課題に関する成果:(1)臨床分野では、一般に成長速度の遅い病原性糸状菌に対処するために測定精度の飛躍的向上を達成(0.01μm/min)。患者の血中濃度に即した測定の重要性に鑑み高精度シミュレーターを開発。次に述べる形状認識プログラムによって赤血球形状変化の高精度測定を達成。(2)生産(医薬・農薬)分野では、酵母型真菌にも適用できる形状認識プログラムを開発。BCT法が抗真菌活性成分の高感度スクリーニング法であることを示し、多くの生薬中に新規活性成分があることを発見、特に知母、射干からは有効成分を単離し分子構造を解析。(3)農業生産及び環境分野では、植物幼根の成長速度計測系を確立し、植物自体の鮮度指標としての利用法を提示。また、環境(河川や土)中の毒物(金属イオン)や成長制御物質(アレロケミカルズ)を検出するバイオ指標としての根の利用法を提示。 2.標準化に関する動向調査結果:(1)臨床分野における薬効評価法に対して米国ではNCCLS(National Committee for Clinical Laboratory Standards)が標準法として広く採用されており、日本でもこれに準じていたが、糸状菌については全く規定がなく、標準化は遅れていることが判明。その状況は欧州においても同様であった。(2)食品や薬品の製造、流通プロセスを対象とした化学分析法、及び微生物分析法として米国、欧州で広く支持されているAOAC法にも抗糸状菌活性評価法は無い。(3)準拠すべき公定法や認定法がないため、世界に先駆けた糸状菌測定法としてBCT法の標準化を目指し、そのマニュアルを完成させた。(4)測定法の信頼性を評価するシステムとして、AOAC法に着目、これを推進すべく、AOAC日本支部設立を目指す活動を開始した。 以上の成果は、研究組織メンバーの他、研究協力者、研究助言者などの協力によって効率的に得られた。
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