研究課題/領域番号 |
07044190
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
島田 清司 名古屋大学, 農学部, 教授 (40065579)
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研究分担者 |
斉藤 昇 (齊藤 昇) 名古屋大学, 農学部, 助手 (40211924)
大久保 武 三重大学, 遺伝子実験施設, 助手 (70233070)
桑山 岳人 東京農業大学, 農学部, 講師 (40215124)
加藤 幸夫 群馬大学, 生体調節研, 助教授
M.EL Halawan ミネソタ大学, 農学部, 教授
DAVID Zadowo マギル大学, 農学部, 助教授
PROUDMAN Jo 米国農務省, 畜産学, 研究員
ZADWORNY Da マギル大学, 農学部, 助教授
SHARP Peter ロスリン研究所, 発生・生殖部門, 教授
河本 馨 東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
1997年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1996年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1995年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | prolactin / incubation behavior / chicken / mRNA / prolactin receptor / pituitary / hypothalamus / PRL mRNA / VIP Receptor / GnRH / antisense / PRLmRNA / GHmRNA / VIP / GRF / cyclic AMP / PRL-Rc / recombinant PRL |
研究概要 |
家禽において、国内各地の特産在来鶏や欧米で大量に食されるシチメンチョウにおいては、白色レグホン種などと異なり、今だに就巣行動を起こす。したがって、これらの種においては、就巣行動が産卵能力および肉生産の低下をもたらすために、就巣行動は大きな経済的問題になっている。本研究において、就巣行動の発現の根底にある生理現象を解明するとともにその知見に基づいて就巣行動を阻止する方法を確立することを目的としている。 シチメンチョウ及びギフジドリの繁殖周期において、両鳥種とも血中プロラクチン(PRL)濃度および下垂体のPRL mRNA濃度が、産卵時には低いが就巣時に著しく増加し育雛時に減少することを明かにし、就巣行動にPRLが関与していることを示した。下垂体におけるPRL合成と分泌に対して、還流した下垂体と下垂体の細胞培養の実験から、VIPが下垂体のPRL合成と分泌を増加させることを明かにし、その細胞内伝達系としてcAMPが関与していることを明かにした。そして、ニワトリのVIPレセプターの遺伝子をクローニングした。 脳内におけるプロラクチンレセプターmRNA量を就巣を起こすチャボと就巣しない白色レグホンで調べると、特にチャボと白色レグホンで違いは見られず、チャボの繁殖周期においても特に変化が見られず、脳のPRLレセプターでは就巣行動を説明できなかった。 巣からニワトリを取り出し就巣行動を、24時間と72時間阻害したときの血中プロラクチン濃度を調べた。24時間の阻害では、再び就巣行動に戻ったが、72時間の阻害では就巣行動に戻らなかった。そして、両群とも血中プロラクチン濃度が低下し、その濃度に差が認められなかった。この結果、プロラクチンとは別の何らかの因子が就巣行動の維持に関わっていることを示唆した。 VIP抗体をニワトリやシチメンチョウに投与すると血中プロラクチン濃度が低下し、就巣行動を抑制することが可能になった。
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