研究課題/領域番号 |
07044192
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鎮西 康雄 三重大学, 医学部, 教授 (60024709)
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研究分担者 |
WALKER V. クィーンズ大学, 生物学科, 教授
WYATT G.R. クィーンズ大学, 生物学科, 教授
篠田 徹郎 農水省, 野菜茶業試験場・環境部, 主任研究官
安藤 勝彦 三重大学, 医学部・, 助教授 (90024710)
WALKER V クィーンズ大学, 理学部, 教授
三浦 健 三重大学, 医学部, 助手 (60219582)
松岡 裕之 三重大学, 医学部, 講師 (10173816)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
1997年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1996年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1995年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 幼若ホルモン / シアノプロテイン / 貯蔵蛋白質 / 遺伝子発現 / 転写調節 / 転写調節因子 / cDNAクローニング / ゲルシフトアッセイ / シアノプロティン / CDNAクローニング / 幼若ホルモン(JH) / JHリセプター / JH応答配列 / 無細胞転写系 |
研究概要 |
(目的)幼若ホルモン(JH)による遺伝子発現の調節機構を明らかにするため、ホソヘリカメムシ体液蛋白質Cyanopr otein(CP)とトノサマバッタの卵黄蛋白質Vitellogenin(Vg)の遺伝子上流調節領域の転写の調節に直接関わる遺伝子エレメントを明らかにし、転写調節因子・JH受容体の同定とクローニングするのが目的である。 (方法)カメムシのCP遺伝子・バッタのVg遺伝子上流域の遺伝子構造の解析.遺伝子上流フラグメントにレポーター遺伝子を繋ぎ、無細胞転写法により転写調節エレメントの同定.遺伝子上流域配列と両種の脂肪体核因子を幼いたゲルシフト法で、転写調節因子の解説.などを実施した。 (成果)ホソヘリカメムシ体液淡白 Cyanopr otein (CP) とトノサマバッタの卵黄蛋白質 Vitellogenin(Vg)の遺伝子上流調節領域遺伝子構造を解析した。CPおよびVg遺伝子はJHにより発現が誘導されるが、この両者に共通で核受容体スーパーファミリー (nuclear receptor super family)のDNA応答配列モチーフのコンセンサス配列AGGTCAのinverted repeatがそれぞれ-550bp付近および-1100bp付近にあることがわかった。これらの配列を含むfragmentとreporter geneとしてG free casseteをfusionとしたconstructを用いて、無細胞転写系での発現をみたところ、それぞれの昆虫の脂肪体核抽出の存在下でJHの添加により発現が誘導されることを明らかにした。この無細胞系でのJHによる遺伝子発現の誘導は種の違う核抽出と交換した組み合わせでも起った。このinverted repeat配列を含むフラグメントを合成し、これをラベルしてプローブとして、カメムシおよびバッタの脂肪体核抽出液を用いて、ゲルシフトアッセイを行った。その結果、JH処理した休眠虫に特異的なシフトが観察された。 (結論)JHにより発現が誘導されるCPおよびVgの上流域に存在する核受容体スーパーファミリー応答配列inveted repeat に結合する脂肪体核因子の存在を確認した。この因子は休眠虫にJHを処理すると脂肪体核に誘導されることが判った。
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