研究課題/領域番号 |
07044221
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岡戸 信男 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (50060140)
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研究分担者 |
HOUENOU LUCI ウエイクホレスト大学, 講師
OPPENHEIM RO ウエイクホレスト大学, 教授
浜田 俊 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60282349)
志賀 隆 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (50178860)
HOENOU Lucia ウェイクホレスト大学, 医学部, 講師
OPPENHEIM Ro ウェイクホレスト大学, 医学部, 教授
HOUENOU Luci Wake Forest大学, BowmanGray医学部, 講師
本間 俊作 筑波大学, 基礎医学系, 助手 (20261795)
八木沼 洋行 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (90230193)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | Cell death / Synapse / Arotouin / receptor / Trophic jactor / Target / Spinal cord / Monoamine / 細胞死 / シナプス / セロトニン / 賦活因子 / 脊髄 / 運動ニューロン / モノアミン |
研究概要 |
神経細胞死の機構解明のうち、細胞死の修飾機構に最も強く関わるものとして、標的組織からの賦活因子のアクセスが取り上げられてきた。しかし、それらに加えて、入力由来の賦活因子の影響も無視されてはならない。この観点から、神経細胞どうしの接点とも言うべきシナプスを介した神経賦活因子の神経細胞の生存に与える影響を中心課題として研究を行った。研究代表者らはこれまでにセロトニンをはじめとする生体アミンがシナプスの形成維持を行う機能を果たしていることを明らかにしてきた。特にセロトニンでは2A型受容体を介してその機能がはたされていることを明らかにした。セロトニンを介するシナプスの形成維持が行われていれば、2A型受容体は脳に広く存在することになるが、この点に関して従来のオートラジオグラフィー法やin situ hybridization法では解像力が低く解決する手段とはならない。そこで我々は2A型受容体の抗体を作成し免疫組織化学法によって、細胞レベルから超微形態レベルまでの解析を行った。ラットでは大脳皮質のほとんどの神経細胞とアストロ膠細胞が2A受容体を発現していた。旧来の形態学的手法では2A型受容体はないとされ、生理学的な結果と矛盾していた小脳ではプルキニエ細胞の樹上突起の先端まで2A抗体免疫陽性となった。電子顕微鏡による観察では、2A受容体はグルタメートシナプスの後膜肥厚に接して存在しており、通常のシナプスの形成維持に関わっていることが示唆された。神経賦活因子の神経細胞間の受け渡しに関わるシナプスの形成維持に介在するセロトニン2A型受容体は脳の広い範囲で、ここのシナプスレベルにまで分布していることが確かめられた。
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