研究課題/領域番号 |
07044236
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
桑野 良三 新潟大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20111734)
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研究分担者 |
HERRUP Karl Case Western Reseve University, Professor
SAUER Brian National Institute of Health, Expert
NISHIYAMA Ak Cleveland Clinic Foundation, Research A
花岡 和則 北里大学, 理学部, 教授 (40189577)
熊西 敏朗 (熊西 敏郎) 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40018601)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1997年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1996年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1995年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | アストロサイト / S100蛋白 / 神経機能 / ジフテリアトキシン / Cre-lox / トランスジェニックマウス / 遺伝子発現 / 免疫組織化学 / GFAP |
研究概要 |
本研究は神経機能を発達させ維持するためには、神経細胞だけでは不十分でグリア細胞特にアストロサイトの役割に注目した研究である。 1)マウス個体における解析を行なう前に、胎仔から樹立した脳初代培養幹細胞において検討した。この培養幹細胞は培養を継続するとニューロン、グリアへと分化できる。伸展した神経突起が、シナプスを形成するときに働く機能分子を解析するために、神経成長円錐に局在する数種類の蛋白を分離・精製した。これらの部分アミノ酸配列からペプチドを人工的に合成し、家兎に注射して特異抗体を作製した。これら数種類の抗体を用いて、脳初代培養細胞において形態学的に分析した。 2)アストロサイトを選択的に破壊するためには、塩基配列(lox)特異的にリコンビネーションをおこすCre-lox系を用いた。アストロサイト特異的遺伝子(S100)プロモーターと細胞破壊用のジフテリアトキシンAフラグメント遺伝子(DT-A)の間に、loxで挟まれた転写終結シグナル(ストッパー)を挿入した。この細胞破壊用プラスミドを培養細胞に導入し、Creリコンビナーゼが作用しストッパーが除去され細胞が死に至った。 3)ES細胞由来のジーントラップマウスを2系統樹立した。この2系統のトランスジェニックマウス個体で遺伝子発現とその構造、染色体の位置の解析を行なった。1系統の遺伝子は胎生致死となったが精神発達障害を引き起こすといわれる遺伝子をトラップしたので、神経機能発達と維持の研究に継続してこのマウスを利用したい。
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