研究課題/領域番号 |
07044259
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
稲邑 清也 大阪大学, 医学部, 教授 (90203207)
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研究分担者 |
DOI Kunio シカゴ大学, 医学部・クルトロスマン研究所, 教授 所長
LEMKE Heinz. ベルリン工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授
大山 永昭 東京工業大学, 像情報研究施設, 教授 (50160643)
田村 進一 大阪大学, 医学部, 教授 (30029540)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | Medical Images / Image Processing / Image Diagnosis / Open Systems / Clinical Application / Image Storage / Electronic Filing / Image Workstation / 3-D Image / Image Display / Computer Aided |
研究概要 |
1.阪大・ベルリン工科大学・シカゴ大学で既開発の3次元医用画像処理のソフトウェアをリストアップし、汎用ソフトとして交換できるように記述方法を統一した。 2.上記3施設において次の専門分野の臨床医に対し3次元医用画像処理と表示の臨床応用について具体的なニーズを探り、ソフトウェア開発の優先順位を次のようにつけた。 (1)整形外科 (2)心臓病学 (3)内科 (4)神経学 (5)放射線腫瘍学 (6)一般外科 3.中央に置く高性能ワークステーションの設計を行った。設計内容は、CT、MRIからの3次元情報を含む各患者の画像を収集し、画像処理を行ってファイルし、解剖学的な注釈をつけて表示した。更にシカゴ大学で開発されたコンピュータ支援画像診断のための画像処理プログラムを動作させ、セカンドオピニオンとしての診断支援情報を表示できるようにした。 4.装備するソフトウェアの仕様を設計した。設計したソフトウェアの項目は乳癌の初期段階の発見のための微少石灰化の検出ソフトウェア、肺の間質性浸潤を発見するためのソフトウェア、心臓肥大を定量的にチェックするソフトウェア、血管の狭窄などを自動的に発見するソフトウェア、および手術計画の支援のためのソフトウェアである。 5.IS&C(Image Save and Carry)仕様のMODドライブを装備し、医用画像を流通させるためのソフトを作成し、互換性の確認を行った。更に国際的に通用する共通規格タイプ1とタイプ2を作成した。 6.平成7年度の3施設における研究成果を交換し、かつ1部を発表した。 7.CT、MRIなどの医用画像を3次元画像処理し、コンピュータグラフィックでカラーで表示する診断支援において、これまでの分担研究者による研究成果を集大成して汎用のソフトウェアとワークステーションに具現化した。また脳腫瘍の解剖学的な3次元的位置を表示して手術計画を正確に行うことや、他の一般的な癌の放射線治療計画においても3次元的にワークステーション上でできるように具現化した。 8.特にオープンシステムとし、放射線診断医や放射線治療医はもちろん内科医、外科医なども利用できる臨床応用システムとした。すなわち3次元画像処理を高度でかつ高速で専門的に行うのは放射線部に設置する高密度処理のワークステーションとし、前記の各臨床医はその結果を自分の近くの端末ワークステーションに放射線部から引き込んで手元で表示させることにより作業ができるようにした。 9.更に、日・欧・米で医用画像を共通利用・互換性を可能となる光磁気ディスク媒体で交換し診断支援ソフトウェアを分担開発し、更に高レベル化して臨床応用範囲を拡大できるようにした。そのため医用画像の電子保存のフォーマットの共通規格を制定し分担研究者同志で日・米・欧間の共通利用・互換性を確認した。 10.医用画像の収集と保管のためのシステムであるIS&C(Image Save and Carry)システムを用い、データ収集と画像処理、画像表示、画像の電子保存を行った。 保存媒体である光磁気ディスクの互換性、安全性、再現性、共通利用性が実現することを共通規格の上で確認した。 11.コンピュータ支援画像診断のプログラムを作成し、整備し、試用した。そして画像診断の精度評価の方式を研究し、評価方法を確立した。 12.平成8年度の3施設における研究成果を交換し発表した。
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