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下部慶尚累層群の古地磁気層序の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07044306
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

西村 進  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40026802)

研究分担者 李 允秀  延世大学, 理科大学校, 助手
閔 庚徳  延世大学, 理科大学校, 教授
渋谷 秀敏  大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (30170921)
石川 尚人  京都大学, 総合人間学部, 助手 (30202964)
田上 高広  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80202159)
鳥居 雅之  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60108983)
LEE Youn soo  Associate Researcher College of Sci., Yonsei Univ. Assistant
MIN Kyung duck  Professor College of Sci., Yonsei Univ. Professor
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
キーワード慶尚累層群 / 古地磁気層序 / 共同研究 / 古地磁気 / 極移動 / 韓(朝鮮)半島 / 白亜系 / 第三系
研究概要

韓国の古生代、ならびに新生代の古地磁気極は、ある程度今までの我々の共同研究で明らかになってきたが、中生代および新生代始めが未解決である。中生代の年代を正確に求めた古地磁気極の位置を正確に求めることができれば、日本に対して、また中国の南北両テレインに対しての韓半島のテクトニクスの解明ができる。そこで、更に南北中国テレインのシュチャー帯が韓半島のどこを通るのか推定も可能となる。一方、西南日本と中国のテレインとの相対的運動は推定されていたが、この解明によって東アジアのテクトニクス全体が明らかになる。日本の島孤の発達史の解明にも大切な研究である。
1983年京都大学の西村進とそのグループと、延世大学校理科大学の閔教授とそのグループの韓半島の物理地質学の研究が始まり、多くの物理探査、年代決定、古地磁気測定の成果を挙げることができた。その研究の中でとくに大阪府立大学渋谷秀俊と延世大学校李允秀との古生代を中心とした詳細な古地磁気の研究が始まったが、その後李允秀が国費留学生として京都大学理学部の博士後期課程に入学した。その留学の間の共同研究で沃川帯古生代の堆積岩の古地磁気の研究で、一次磁化がなかなかみつからず、その一、二、三次磁化の解析につとめ、その結果手法が確立し、その中で一次磁化が数カ所で求めることができた。その手法を用いて、今後中生代、新生代前半の古地磁極の位置を決定するために共同研究を組むこととし、Goryeong-Uiryeorg地域でもっともその見込みのある地層をみつけることができた。今年度でまず詳細な地層の検討を行い、普州地域、高麗地域、浦頂地域をえらび試料は普州地域(白亜系)から52サイト約260試料、高麗地域(白亜系)から56サイト約280試料、浦頂地域(第三系)から40サイト約400試料を採集することができた。現在、白亜紀の試料は古地磁気の測定のために延世大学校で整形し、後日本に一部発送する。また、第三紀の試料は日本に発送した。その後詳細な消磁実験、磁化鉱物の検討を含め、第一次、第二次などの磁化を京都大学、延世大学で求める。これには約3ケ月必要である。この研究には現地調査試料採集に参加しなかったが、古地磁気の測定は鳥居雅之(京大・院・理)、渋谷秀敏(大阪府立大・総合科学)、年代測定に田上高広(京大・院・理)が参加する。更に平成8年度は韓国科学協力事業共同研究で継続する。平成8年6月頃、測定結果を検討し、とくに白亜系の慶尚累層群の測定結果の良いサイトの詳細な試料採集を実施し、詳細な古地磁気層序、極移動を求める予定である。測定結果は国際シンポジュームにて発表し、国際誌に投稿する予定である。
その結果、白亜系第三系の古地磁気層序の確立につとめるとともに、古地磁気極の変遷をまとめる。これらを今までに得られている古生代の結果と比較検討するとともに、中国、西南日本の結果とを比較検討し、東アジアのテクトニクスの検討も行う。

報告書

(1件)
  • 1995 研究成果報告書概要

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公開日: 1997-03-04   更新日: 2016-04-21  

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