研究分担者 |
フライデラー W コンスタンツ大学, 化学部・(ドイツ), 教授
花谷 正 岡山大学, 機器分析センター, 助教授 (70189588)
PFLEIDERER Wolfgang UNIVERSITY OF KONSTANZ,FACULTY OF CHEMISTRY,PROFESSOR
フライデラー W. ドイツ, コンスタンツ大学・化学部, 教授
|
研究概要 |
1.N2-(N,N-ジメチルアミノメチレン)-3-(P-ニトロフェネチル)-ビオプテリン及びそのジヒドロ、テトラヒドロ体の簡便かつ大量合成スキームの詳細な検討.[1]1'及び2'-β-D-グルコピラノシル誘導体を上記のN2,N3-保護-ビオプテリンを経由し,TMS化の後、ジクロロメタン中で塩化スズ(IV)存在下,グリコシル化を行って、対応する1'-O-及び2'-O-β-D-グルコシル体効率よく得る方法を確立した。また,グルコシルドナーを2.5等量用いると1',2'-ジ-O-グルコシル体が簡便に得られる。[2]同様にして2'-O-β-D-リボフラノシル体を比較的高い合計収率で得た。[3]天然物リミプテリン{2'-β-D-(N-アセチルグルコサミニル)ビオプテリン}も同様な手法で1,3,4,5-テトラ-O-アセチル-2-N-(N,N-フタロイル)-β-D-グルコサミンを糖ドナーとしてグリコシル化を行い,効率よく得られるようになった。2.[4]これらのN2-(N,N-ジメチルアミノメチレン)-3-(p-二トロフェネチル)-ビオプテリングリコシドを白金触媒存在下酢エチ中で接触還元を行ったところ,主としてテトラヒドロ体が比較的簡便に得られ,合成スキームとして有望であることが示唆された。 2.3.セピアプテリン等の化学合成と選択的グリコシル化,アルキル化等による誘導体合成およびプテリン誘導体の構造・活性相関・生体内機能の総合かつ詳細な検討.このテーマについては現在鋭意検討を続けているところであり,上記生成物を生理活性試験に供すべく準備中である。
|