研究課題/領域番号 |
07101002
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立循環器病センター (1997-1998) 京都大学 (1995-1996) |
研究代表者 |
眞崎 知生 国立循環器病センター研究所, 所長 (60009991)
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研究分担者 |
沢村 達也 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 室長 (30243033)
岡本 安雄 京都大学, 医学研究科, 助手
二宮 治明 京都大学, 医学研究科, 助手 (80212124)
三輪 聡一 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40157706)
比企 一晃 京都大学, 医学研究科, 助手 (30263099)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
283,000千円 (直接経費: 283,000千円)
1998年度: 23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
1997年度: 63,000千円 (直接経費: 63,000千円)
1996年度: 82,000千円 (直接経費: 82,000千円)
1995年度: 115,000千円 (直接経費: 115,000千円)
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キーワード | 血管内皮 / エンドセリン / 一酸化窒素 / 血管収縮 / 細胞増殖 / 酸化LDL / エンドセリン受容体 / ジストログリカン / 変性LDL受容体 / アルギニン輸送体 / 非選択的カチオンチャネル / 受容体輸送活性相関 / 変成LDL受容体 / 電位依存性カルシウムチャネル / 非選択的陽イオンチャネル / エンドセリン変換酵素 / カチオンチャネル |
研究概要 |
本研究計画では、血管系における一酸化窒素(NO)とエンドセリン(ET)の相互作用に注目し、内皮における合成系、平滑筋の収縮弛緩系での、ETの作用を明らかにすることを目的とした。 研究成果:1. 内皮の酸化LDL受容体をクローニングした。この受容体は老化あるいはアポトーシスを起こした細胞を貧食する。酸化LDLによってこの受容体の発現が誘発され、ET-1の産生が増強される。動脈硬化の初発病態に重要と考えられている。 2. 酸化LDLの増加により、親和性の高い陽イオン性アミノ酸トランスポーターが抑制されNOの産生が低下する。このNOの減少は外液のアミノ酸量を増加することによって回復する。神経に特異的な同トランスポーターをクローニングした。 3. ETで誘発される収縮の機構に関しては、生理的な低濃度では非選択的陽イオンチャネルが活性化され、外界のカルシウムイオンが流入、これによってET誘発収縮が起こると考えられる。非選択イオンチャネルには少なくとも3種類あり、ET収縮には、SK&F96365に感受性のあるチャネルが重要である。NOによって同じチャネルの抑制が起こることが示された。trpチャネルについてはクローニングしたが、これが収縮に関与する可能性は少ない。 4. それぞれのET受容体の細胞内ドメインの特別の部分がそれぞれのG蛋白質の結合に関与する。特に受容体のC末端側のシステインのパルミチン化はGαi,Gαqの結合に重要である。ETによる細胞増殖作用はPKCを介する系、PI3Kまた、チロシンキナーゼを介する系が活性化され、いずれもMAPKの活性化を介する。ET_BはGαiを介してP53発現を伴うアポトーシスを起こす。
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