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考古遺物中の残存有機物分析による遺跡探査

研究課題

研究課題/領域番号 07201102
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京水産大学

研究代表者

和田 俊  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (00089830)

研究分担者 高橋 和也  理化学研究所, 核化学, 研究員
木村 茂  東京水産大学, 水産学部, 教授 (10017056)
渡部 徳子  東京水産大学, 水産学部, 教授 (40092382)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1995年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード遺跡 / 壺 / 脂質分子種分析 / なたね油 / 残存有機物 / 化学分析 / 考古遺物 / 食文化
研究概要

横浜市鶴見の總持寺にある壺は中国あるいはネパール伝来のものであろうとの見解が考古学的鑑定から言われているが未解決な部分が多い。本研究においてその考古遺物の壺中の残存有機物から、脂質を抽出し、これを詳細に薄層クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー(GC)およびGC-質量分析計により分析したところ中国原種のなたね油と類似していることが判明した。現在の日本では、これら中国原種のなたね油の入手は品種改良が進んでいるため困難であるので、本研究では比較検討のために中国から取り寄せた試料を用いた。両者の比較には、上述の分析に加えて、高速液体クロマトグラフィーを用いる脂質の分子種分析の手法を用いた。本研究に関しては平成7年10月に日本油化学会(於、名古屋)で公表した際、脂質化学と考古学を結びつけるユニークな研究として毎日新聞の記事に取り上げられ、紹介された。
本研究の計画では、今回の分析結果を踏まえて、兵庫県の行者塚古墳調査に加わり、埋納物が発掘された時点でその出土品から脂質を抽出すると同時に化学分析できるものを遂行する予定であったが、現在までの所、行者塚古墳の発掘は延期となっているので、それらの分析は今後に期待されるものとなっている。日本各地の遺跡の発掘の進展によりその埋納物からはコラーゲン分析、化学同位体分析等も可能と考えられるので行う予定にしている。さらに、研究班では現在、焚火実験により地質層の鉄イオン変化についても電子スピン共鳴装置を用いて化学分析を行っており、食文化を始め火の文化に関しても今後への進展を試みている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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