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言語化・イメージ化が非言語的材料の記憶に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07202107
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

伊東 裕司  慶応義塾大学, 文学部, 助教授 (70151545)

研究分担者 大山 摩希子  東海女子大学, 文学部, 助手 (00267840)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード言語記述 / 視覚化 / 再認課題 / 幼児 / 顔 / 動作
研究概要

非言語的材料の再認記憶において,テスト前にターゲットの言語記述を行うことが記憶成績にどのような影響を与えるかについて,言語使用能力が十分に発達していない幼児を対象に,検討を行った.これまで,成人を対象に顔を材料として行った実験を行ってきたが,再認テスト前の言語記述が記憶成績を向上させる場合があること,その場合,テスト前にターゲットを視覚的に思い浮かべることも言語記述ほどではないが記憶成績を向上させることが明らかになっている.類似の条件で,幼児においても同様の現象が見られるかについて実験を行った.
6歳児にビデオにより1名のターゲットの顔を提示し,よく見るよう求めた.3日後に,被験児は言語化群,視覚化群,統制群のいずれかに無作為に割り当てられ,再認テストを受けた.言語化群の被験児はテスト前にターゲットがどのような顔であったかについて口頭で答えるよう求められ,視覚化群の被験児はターゲットの顔を思い浮かべるよう求められた.統制群の被験児はその間無関連の課題に従事した.その後,ターゲットを含む9類の顔写真を提示され,前に見た顔を1枚示すよう求められた.さらに,見ていないと思う顔を何枚でも示すよう求められた.
再認課題の成績は,視覚化群で言語化群,統制群より高かった.この結果は言語化群の成績がもっとも高く次いで視覚化群という,成人における結果と異なっている.言語記述をすることが,成人の言語化,視覚化に共通に見られる促進効果を打ち消したことが示唆された.
なお,このほかに,動作を記憶材料とした成人の記憶についても,言語化,視覚化について同様の実験を行いデータを得ているが,その分析には今少しの時間が必要である.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 伊東裕司: "視覚的記憶と言語" 日本語学. 14. 47-55 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 伊東裕司: "目撃者による人物特徴の言語記述と人物同定" 認知科学. 3. 19-28 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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