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日本語文法獲得過程における普遍文法と経験の相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07202108
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都産業大学

研究代表者

高橋 眞理  京都産業大学, 外国語学部, 講師 (20247779)

研究分担者 西垣内 泰介  大阪大学, 大学院・言語文化研究所, 助教授 (40164545)
大津 由紀雄  慶応義塾大学, 言語文化研究所, 教授 (80100410)
研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードiii)代名詞の先行詞を決定する計算能力 / 文法獲得 / 普遍文法 / 日本語 / 束縛条件 / 経験
研究概要

本年度は、束縛条件AとBの獲得に焦点を絞って実験を行なった。
(1)束縛条件:
A:照応形は、同一文中に、主語でありかつそれをc-commandする先行詞を持たなければならない。
B:代名詞は、同一文中に、主語でありかつそれをc-commandする先行詞を持ってはならない。
実験文の構文は(2a〜c)の3種で、それぞれを文の内容を正しく描いた絵と間違った絵との2種類と組み合わせ、yes-no-疑問文の形で被験者に提示した。(各「文-絵ペア」x4=24質問)
(2)質問 絵(正) 絵(誤)
a. [A_iの]_jは[自分_kの ]をVした? j=k i=k
b. A_iはB_jに[自分_kの ]をVした? i=k j=k
c. [A_iの ]_jは[彼_kの ]をVした? i=k j=k
京都市内の保育園に通う3〜6才児計73人を対象に実験を行なったところ、(3)の結果が得られた。
(3)a.構文(2a)に関してはすべての年齢層で高い正解率が得られた。これは、束縛条件Aのc-command条項が早い時期に機能し始めることを示す。
b.(2b)をj=kを示す絵と組み合わせて質問に対して、ほとんどの被験者が「うん/はい」と答えた。これは、束縛条件Aの主語条項が6才でもまだ習得されていないことを示す。
c.代名詞を含む(2c)に対しては、全ての年齢層で低い正解率しか得られなかった。
これは、次の3つのうち少なくとも一つは6才でもまだ習得されていないことを示す。
i)日本語においてどの単語が代名詞であるかという知識
ii)束縛条件B

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 高橋眞理: "「文法獲得理論としての「UG成熟説」と「語彙学習説」」" KLS. vol.20. 184-194 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 西垣内泰介: "文法理論と言語獲得理論" KLS. vol.20. 168-176 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 大津由紀雄編: "新、認知心理学講座第3巻言語" 東京大学出版会, 293 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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