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水循環から見た東南アジア

研究課題

研究課題/領域番号 07203108
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関愛媛大学

研究代表者

柳 哲雄  愛媛大学, 工学部, 教授 (70036490)

研究分担者 若月 利之  島根大学, 生物資源学部, 教授 (50127156)
櫻井 克年  高知大学, 農学部, 助教授 (90192088)
山田 勇  京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (80093334)
星川 和俊  信州大学, 農学部, 助教授 (40115374)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード東南アジア / 水循環 / 塩害 / 熱帯雨林
研究概要

本研究の目的はタイ東北部とボルネオの水循環と人々の暮らしを比較検討することにより、水循環という視点から地域の特性を明らかにしようとするものである。
そこで、まずモンスーン林帯であるタイ東北部における水田農業の実態を明らかにした。タイ東北部では乾季になる時期は規則的であるにも関わらず、雨季に入る時期と雨季の雨量は著しく不安定である。そこで、人々は降雨の時期と雨量に応じて苗代作り、耕起、移植などを行っていて、そのやり方は古くからの生活の知恵として受け継がれていることが明かとなった。さらに、洪水に対しては全く対応出来ないこと、渇水に対しては窪地に貯まった雨水を100%近く有効利用することにより対応していることが明らかにされた。
このような伝統的な水田耕作を行ってきたタイ東北部では近年難民の流入により、古くからの森が伐採されたことで、地下水面が上昇し、塩水が地面に出てきて塩害が生じたり、斜面崩壊が起こる、洪水が起こり易くなるなどの災害が起こっていることも明らかにされた。
さらにタイ東北部と気候、土壌環境が類似している西アフリカのギニアサバンナ帯で水田耕作が発達していない理由は、タイの場合人々が定着して、持続的な農業システム(森林、水田、畜産、養魚池)が確立しているのに対して、アフリカの場合、人々が基本的に漂流民であること、数百年にわたる欧米の植民地支配と奴隷支配があったことが原因であると考えられることが明らかにされた。
これに対して熱帯雨林帯であるボルネオでは、人々は基本的には森の産物(香材、砂金など)を商って生きていて、それを川を通じて河口まで運搬し、さらに海の交易路を使って、世界と通じて生きてきたことが明らかにされた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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