研究課題/領域番号 |
07207116
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
八村 廣三郎 (八村 広三郎) 立命館大学, 理工学部, 教授 (70124229)
|
研究分担者 |
小松 幸廣 国立教育研究所, 教育情報資料センター, 室長 (50241229)
山田 奨治 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (20248751)
山本 泰則 国立民族学博物館, 第五研究部, 助教授 (60174819)
久保 正敏 国立民族学博物館, 第五研究部, 教授 (20026355)
井口 征士 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029463)
伊東 太作 奈良国立文化財研究所, 埋文センター, 室長 (20000482)
小野 芳彦 北海道大学, 文学部, 教授 (20126022)
|
研究期間 (年度) |
1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
43,500千円 (直接経費: 43,500千円)
1998年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1997年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1996年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1995年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
|
キーワード | 人文科学 / イメージ処理 / 画像処理 / コンピュータグラフィックス / マルチメディア処理 / 画像データベース / 三次元形状計測 / 人文科学における情報処理 / マルチメディア |
研究概要 |
本研究課題は、人文科学で研究の素材として利用される、さまざまな画像、図形、形状情報(これらを「イメージ情報」として総称している)をコンピュータシステムで取り扱うための手法やシステムについての開発研究を行い、これによって、人文科学の客観性・再現性を高めることを目的としている。本年度は、以下のような成果を得た。 1) 画像処理・パターン認識:古文書などのイメージデータの復元、また、これを対象とした画像処理の手法の開発を行った。さらに、浮世絵を対象とした画像計測手法と、これを用いた、浮世絵の作者判定のための基礎的研究を行った。 2) 三次元形状計測:仏像や石像などの物体の3次元形状を非接触で計測する手法についての開発研究を行った。開発したシステムを実際に石像計測に使って、その評価を行った。 3) 画像データベース:人文科学で対象とするさまざまな画像データをデータベースとして蓄積管理し、これらを効率的に検索するための手法について研究した。特に、絵画データを対象とし、色彩の分布や主要対象物の空間的配置(画面構成)の状況を画像処理により抽出し、これを検索の際のキー情報として利用する、いわゆる内容検索の手法とシステムについて研究を行った。 4) コンピュータグラフィックス:舞踊や、しぐさなどの非言語コミュニケーションにおける人間の身体運動を対象とし、これをコード化して記述・蓄積するための効率的手法とシステムについて研究した。身体運動の簡易入力と記述方法、舞踊譜Labanotationの自動入力と編集のためのシステム、記述データの再利用、身体運動の検索の手法などについて、成果を得た。 5) バーチャルリアリテイ(VR)とマルチメディア処理:多方向から撮影した多数の画像を用いて、擬似的に三次元形状を表示するQuickTime VRの手法をX線画像に応用して民俗資料内部の形状を疑似三次元表示するための研究を行った。 また、実写のビデオ映像中に、CGにより作成した運動する人物像を違和感なく合成する手法についても研究した。さらに、古代遺跡の状況をCGにより再現し、この中を仮想的に歩きまわり(ウォークスルー)、遺跡や遺物に関するデータベースを対話的に検索のできるシステムを作成した。
|