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外国人大学生を対象とした中・上級日本語読解学習CAIシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07207224
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国際基督教大学

研究代表者

鈴木 庸子  国際基督教大学, 教養学部, 講師 (00216459)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード日本語教育 / 読解教育 / 上級 / CAI / 読書支援プログラム / 教材開発 / 学習履歴 / 開発評価
研究概要

前年度は『タテ社会の力学』(中根千枝、講談社現代新書)を教材として、上級以上の日本語学習者を対象とする「読書支援プログラム」を開発した。このプログラムはコンピュータの画面上で文章を読みながら、知りたい単語の意味と用法を検索できるようにしたものである。今年度は引き続き『稟議と根回し』『働くということ』『まなざしの人間関係』『睡眠の不思議』『敬語を使いこなす』『「ゆとり」とは何か』(講談社現代新書)の6図書の第1章を教材化し、プログラムを作成した。8名の大学生を対象に全プログラムの試行を行い、学習履歴(読書所要時間及び検索した単語)を収集した。またアンケート調査を行った。学習履歴とアンケート調査の結果を分析し、学習者の読書行動、本文を理解するために必要な情報、プログラムの使い勝手、プログラムを利用した読書に対する満足度を、ケーススタディとして検討した。その結果以下のことが明らかとなった。
1)『日本語教育のための基本語彙調査』の二千語、六千語に含まれる単語は、初級・中級段階で習得していることが期待されているが、上級以上の学習者でもこれらの単語で検索を必要とするものがある。
2)難しい単語は漢字語彙ばかりとは限らない。ひらがな表記の副詞(それゆえ、まして等)、造語成分(〜がましい等)なども難度が高い。
3)文理解が阻まれる場合を検討してみると、「文節の切れ目がわからない」「背景知識がない」「文が長い」などの理由が考えられる。
4)若干の学習者は画面上の文字を読むことに抵抗がある。
5)「このプログラムで読みたい本がある」「友達に薦める」「文章が速く読めた」など学習者の意見から、このプログラムによる読書に対して、満足度があったと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 来嶋洋美、鈴木庸子他: "上級日本語学習者のための読書支援プログラム-開発と形成的評価-" 日本語教育方法研究会誌. 2-1. 10-11 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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