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壺・甕にどれだけ入るか画像から計測するシステムの開発とデータベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 07207241
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関福井工業高等専門学校

研究代表者

荻野 繁春  福井工業高等専門学校, 一般科目(人文社会系), 教授 (20152407)

研究分担者 坪川 武弘  福井工業高等専門学校, 一般科目(自然系), 助教授 (70236941)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード考古学 / 陶磁器 / 容量 / 画像計測 / Mathematica
研究概要

発掘調査を実施すると、きまって大量に出土するのが陶磁器類で、中でも破片となって出土し扱いにくいのが、壺や甕といった貯蔵容器類である。このような貯蔵容器類には、中にどのくらいの水や穀物類が入るのか、容量をどのように計測すればよいのであろうか。資料として扱うものは、ほとんどが図上復元された不完全なものであり、これまでの研究において、全くといってよいほど無視されてきた。それは、実際に水などをいれて測るのが大変だからである。そこで、いかに多くの資料を簡単にだれでも扱うことができる画像計測処理システムを開発することとなった。荻野は以前より、コンピュータを利用して、この容量を計測してきた。多くの場合、実測図を5分の1に縮小した図上で2mmごとの半径を手で測り、それをコンピュータに入力して、高さ1cmごとの円柱体積を計算し、自動的に加算していくという簡単な方法であった。しかしこれだと時間がかかりすぎ、処理できる資料数にも限度がある。そこで今回の画像計測及び数滴処理によって、自動的に容量が計測できるシステムの開発地なった。
システムは、画面データをイメージスキャナーでコンピューターに取り込む。取り込まれた二次元の画像データから輪郭線の検出を行い、体積などの必要な計算を行う。そして読みとったデータは、Macintosh上では、標準の画像データフォーマットであるPICTファイルとして処理した。更にこのPICTファイルを、数式処理ソフトウェアであるMathematicaを用いて処理した。Mathematicaを用いるのは、対話的に処理の流れを考えることができるためなどである。そしてMathematicaでの画像の扱いは、PICTファイルを二次元の0と1の配列データに簡単に変換してくれる便利さもある。手順として、(1)スケールの決定、(2)画像ファイルの作成、(3)輪郭線の検出、(4)(5)容積などの計算、(6)誤差の見積もり等によって、具体的に資料の加工から数値の算出がどのように可能かを行った結果、極めて有用な方法であることがわかったので、今後もさらに問題点を洗い出し、システム構築に向かって開発を進めていきたい。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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