研究概要 |
本年度は以下のような成果を得た。 1.解析的ベ-テ仮説 量子群Uq(B^<(1)>_r)に付随する可解頂点模型の転送行列として,skewヤング図に対応するものの固有値を構成した。また,これはUq(B^<(1)>_r)の有限次元既約表現ごとに存在するが、それを特徴づけるドリンフェルト多項式を経験的にとりだす処方せんを与えた。 2.転送行列間関数方程式 Br,Cr,Dr型の場合に、先に得られていた関数方程式(T-System)を,その最も重要な基本表現を変数として解き,行列式やパフィアンで解が表示されることを証明した。 3.反射方程式 可積分な境界条件を与える反射方程式の解を、A^<(1)>_r,B^<(1)>_r,C^<(1)>_r,D^<(1)>_r,A^<(2)>_r型の量子群に付随する面模型について構成した。
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