研究概要 |
N次元射影空間P^Nのm次元特異部分多様体Xで、超平面に含まれず、Xのsecant vareity Sec(X)の次元がNより小さいものの研究を行った。特に2(N-1)=3mのときXはZak氏によりSeveri variety名付けられた。 mに依存した方程式系の解として有理整列 f(0),f(1),f(2),…, を定義したが、m次元のSeveri varietyが存在したときは i<m/4のときf(i)は正の整数 i<m/2のときf(i)+f(i-1)は非負の数 という性質が成り立つことを示したが、この性質は殆どすべてのmについて成立せずmを限定する意味でもSeveri varietyの研究に大いに貢献した。 Severi varietyの研究から離れても、この数列には、調べた限り、iが大きいときf(i),f(i+1),f(i+2),…には正負の数が2つづつ並んで出現するという興味深い性質が観察されるが、現在この現象引き起こす数学的意味や原因の究明を行っている。 また、Xの射影による埋め込み問題の研究としてXのSegre Classなどから得られる非負の整数からなる整列 δ(0),δ(1),δ(2),…, についての研究、特に零でない最後のδ(m)が小さいグラスマン多様体やCartan-Burou多様体に付いての研究を行っている。
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