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置換フラーレン類の選択的合成とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 07213209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

山子 茂  京都大学, 工学研究科, 助手 (06224208)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードフラーレン / C_<60> / 生理活性 / 触媒 / ホスフィン / トリメチレンメタン / C_<70>
研究概要

本研究ではフラーレンの化学変換を基盤とする機能性有機フラーレン誘導体の開発について検討してきた.特に,水溶性フラーレン誘導体の生理活性,およびフラーレン置換基を持つ有機金属化合物の合成を重点的に行なってきた.本年度はそれらの結果を踏まえ,有機フラーレン誘導体を医薬や診断薬として用いるための予備的検討,およびフラーレンと金属との相互作用に基づく新しい反応場の設計に焦点を絞り検討を行なった.以下に概要を記す.
水溶性フラーレンの合成とその性質
当該研究者の明らかにした水溶性フラーレンの光駆動型の生理活性発現に基づき,光力学的治療を目指した新しいフラーレン誘導体の合成,及び毒性の懸念からフラーレン誘導体の生体内での挙動について検討を行なった.前者においては,高波数まで光を吸収する高次フラーレンに着目し,これを分極したトリメチレンメタン(TMM)を用いた化学変換により,有機高次フラーレン合成法の確立を行なった.後者においては,放射線同位体による標識化に着目し,14CでラベルされたTMMとフラーレンとの反応により,放射性同位体標識されたフラーレン誘導体の合成を行った,さらに,得られた化合物のラットにおける体内動態について検討した.
新しい反応場の設計
フラーレンは良い電子受容体であることから,フラーレンを配位子として持つ有機金属錯体は多くの酸化一還元状態を取れる可能性がある点で興味深いと考えられる.本年度は,リン酸エステルのアニオンのフラーレンへの付加反応による新しいタイプの含リンフラーレン誘導体の合成法を明らかにした.さらに,バッキーフォスフィン一遷移金属錯体の酸化一還元電位を指標とした金属錯体の特性評価について検討を行ない,この化合物方電子酸化一還元系を持つ分子であることを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S. Yamago ら: "Langmuir-Blogett Film of Amphilic C_<60> Carboxylit Acid" Langmuir. 11. 660-665 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] S. Yamago ら: "In Vivo Biological Behavior of Water-Misible Fullereus. ^<14>C-Labeling, Absorptron, Distribution, Excretion and Acute Toxicity" Chemistry & Biology. 2. 385-389 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] S. Yamago ら: "Tertiary Phosphines, P-Chiral Phosphinites and Phosphonic Acid Esters Bearing Fullereue Substituent. Metal Complexes and Redox Properties" Tetrahedron. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] S. Yamago ら: "Cycloaddition of Dipdar Trimethylenemethame to C_<70> Promoted by a Trace Amount of Water" Chemistry Letters. in press.

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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