研究課題/領域番号 |
07214225
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
兼松 顯 九州大学, 薬学部, 教授 (70023041)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | アレン / 分子間環状付加 / 分子内環状付加 / アレン酸ジエステル / アレニックジエナミド / シストリケントリン / 軸不斉 / インドール |
研究概要 |
申請者は、アレン分子の軸不斉に基づく面選択的Diels-Alder反応の不斉合成への応用のため、光学活性アレン酸ジエステルと種々の環状ジエンのDiels-Alder反応を検討し、光学活性ビシクロ付加体の選択的合成法を既に公表している。光学活性ビシクロ付加体は光学活性天然物のよい合成素子であり、今回海洋性多環式インドール化合物シストリケントリンBを標的分子とし、その全合成を検討した。 (S)-アレン酸ジメンチルエステルとシクロペンタジエンとの分子間Diels-Alder反応により得られる光学活性付加体を用いて、光学活性アレニックジエナミドへと変換した。さらにその分子内Diels-Alder反応を用いてシストリケントリンBの合成中間体である光学活性四環性インドール化合物の合成に成功した。 小泉らの方法により得られる光学活性ビシクロ化合物を出発原料に用いて、上記同様の戦略により光学活性アレニックジエナミドの分子内Diels-Alder反応を活用して、同一の光学活性四環性インドール化合物の合成を達成した。 さらにここで得られた光学活性四環性インドール化合物から、シストリケントリンBへの変換についても検討し、その全合成を完了しその絶対構造を決定した。
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