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高性能不斉補助剤の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 07214226
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関熊本大学

研究代表者

國枝 武久  熊本大学, 薬学部, 教授 (80012649)

研究分担者 石塚 忠男  熊本大学, 薬学部, 助教授 (60176203)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード不斉補助剤 / オキサゾリジノン / イミダゾリジノン / アミノアルコール / 1,4-付加反応 / メソ型環状ジカルボン酸無水物 / 不斉還元
研究概要

三環性2-オキサゾリジノン類の合成法にならい、2-イミダゾロンとアントラセン類との[2+4]環化付加反応生成物の光学分割により、4,5-(9,10-dihydroanthraceno) imidazolidin-2-one (DHAIm),4,5-(9,10-dihydro-9,10-dimethylanthraceno) imidazolidin-2-one (DMAIm)のN-メチル体及びN-トシル体の両対掌体を合成することに成功した。N-アシル体の各種不斉反応を検討したところ、2-オキサゾリジノン体と同様に高性能不斉補助剤として使用可能であることを明らかにすることが出来た。さらに、窒素原子上の置換基(メチル基、トシル基)により、反応性・選択性が変化するという興味深い事実を見出し、立体的嵩高さやコンホメーションの固定以外の方法による不斉制御についても検討を始めることが出来た。
分子内にウレア結合を持ち化学的にかなり安定な2-イミダゾリジノンも、N-スルホニル化後Ba(OH)_2で加水分解することにより双環性ジアミンへと変換することが出来た。さらに、ギ酸-ホルムアルデヒドという条件下で、これらジアミン類は容易にイミダゾリジンへと変換できることが明らかになった。これらは非常に嵩高いキラルアミンであり、不斉塩基・配位子としての利用が期待できる。
三環性2-オキサゾリジノン体を開環して得られる双環性アミノアルコールの利用については、N-スルホニル体のLi塩を用いるメソ型酸無水物の開環反応が高選択的に進行することが明らかになった。酵素や微生物による反応をはるかに上回る選択性を純粋に化学的に実現することに成功している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 石塚忠男: "高性能2-オキサゾリジノン系不斉補助剤の開発" 有機合成化学協会誌. 53. 95-103 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] H.Imado: "Highly Effective Diastereodifferentiation of meso-Dicarboxylic Anhydrides Using Sterically Congested Chiral N-Sulfonylaminoalcohols." Tetrahedron Lett.36. 931-934 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 石塚忠男: "2-オキサゾリジノンを構築材とする2-アミノアルコール類のキラル合成" 薬学雑誌. 115. 460-475 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ishizuka: "Synthetic Application of Chiral 4-Methoxy-2-oxazolidinone Synthons to 2-Amino Alcohols of Biological Interest." Heterocycles. 42. 837-848 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 石塚忠男: "2-オキサゾロンを反応素子とする不斉反応系の構築" 薬学研究の進歩-研究成果報告書-. 12. 1-11 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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