研究課題/領域番号 |
07214237
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
白濱 晴久 関西学院大学, 理学部, 教授 (00000802)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | オオワライタケ / ドクササコ / 神経毒 / ジムノピリン / アクロメリン酸 / HMGA / キラルなβ-ラクトン / キラルHMGA半エステル |
研究概要 |
1)オオワライタケの脱分極作用物質ジムノピリンはヒドロキシメチルグルタル酸(HMGA)エステル部を加水分解すると、オリゴイソプレノール部(ジムノプレノール)もHMGAも活性を示さない。HMGAエステル部の絶対配置はSと決定済であり、この配置と活性の関係を調べるためキラルなHMGAエステルの合成法を開発した。HMGA無水物を嵩高い塩基で処理してβ-ラクトンを得、これにLi-アルコラートを作用させると半エステルが得られた。そこで、塩基としてヒドロキニンを用い、HMGA無水物-Li-ヒドロキニンの会合状態が得られ易い条件を選ぶことにより(R)-β-ラクトンを90%ee以上の選択率で得た。これは再結晶で完全に純粋な試薬とすることができる。同様にしてヒドロキニジンを使用して(S)-体も得られた。β-ラクトンとLi-アルコラートを反応させると容易にキラルなHMGAエステルができたがフェノールとは反応せず、またアミンとの反応ではラセミ化が起きた。アミンの場合はβ-ラクトンをメチルエステルとしてアミンと反応させてアミドとし、エステルを加水分解することで目的を達した。 2)種々のアルコールをジムノプレノールに代えてHMGAエステルとし活性を調べた。 3)ドクササコの毒成分で非常に強い脱分極作用を示すアクロメリン酸の類縁体の簡便な合成法を開発した。4-アリール-3,4-デヒドロプロリンにマロン酸をMn^<3+>で処理して発生させたラジカルを付加させ、生じたラクトンを加水分解する方法により、フェニル類縁体を10段階通算収率12%で得た。
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