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エタン型回転異性体を基軸とする不斉空間の構築

研究課題

研究課題/領域番号 07214238
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡山理科大学

研究代表者

大木 道則  岡山理科大学, 理学部, 教授 (40011407)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードエタン型回転異性体 / 光学活性回転異性体 / 絶対配座
研究概要

9-(2-置換1,1-ジメチルエチル)-9,10-ジヒドロ-9,10-エチノアントラセンの絶対配座を決定し、置換基としてハロゲン誘導体の合成を行なった。絶対配座の決定は、置換基がカルボキシル基である化合物のカンファースルタムアミドを単結晶化し、そのX線構造解析によって行なった。その結果、HPLCにおいて容易に溶出される化合物がMscの絶対配座をもっていることが明らかになった。さらに置換基がビニル、ホルミル、メトキシカルボニル、ブロモのMsc体が、それぞれ-5.0、+33.3、-3.3、-0.3の比旋光度を示すことも明らかとなり、この系列における旋光性と絶対配座との関係が明らかとなった。
大量分割を研究した結果、置換基がアルデヒドの場合、光学活性カラムを用いて分離が可能であることが分かり、100mgの単位で、光学活性アルデヒドが得られるようになった。このアルデヒドを酸化してカルボン酸とし、それを2-チオキソ1-ピリジルエステルに導き、四塩化炭素またはブロモトリクロロメタン溶液とするか、またはヨードホルム存在下トルエン中という条件で光分解を行ない、置換基がクロロ、ブロモ、ヨードの化合物を合成した。これらの化合物のPsc体のCDスペクトルは260nm付近に大きなトラフを示す点では非常によく似ていたが、220nm付近のスペクトルはハロゲンが大きくなるにつれて振幅が大きく減少した。
メソ酒石酸の立体化学的類似体2,2',3,3'-テトラクロロ-6,6',7,7'-テトラメトキシトリプチセンの合成については、トリプチセンをアントラセン誘導体から合成するところに問題があり、まだ目的を達するに至っていない。C_<2h>対称の分子、ビス(2,2',3,3'-テトラメトキシ-9-トリプチシル)の単結晶化についてもまだ成功せず,他の誘導体を経ることを含めて検討中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S. Toyota: "Synthese of ap-and ±sc-2, 2', 3, 3'-Tetramethoxybitriptycy1 Rotamers and Optical Resolution of the ±sc Form" Tetrahedron Lett.36. 6297-6300 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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