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含フッ素メディエーターを利用する有機フッ素化合物の高立体選択的分子変換

研究課題

研究課題/領域番号 07215224
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

淵上 寿雄  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (10016701)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード有機フッ素化合物 / メディエーター / 陽極アルコキシ化 / 不斉合成 / 光学活性フッ素化合物 / 立体選択性
研究概要

近年、有機フッ素化合物の重要性は飛躍的に増大しつつあるが、高い社会的ニーズにもかかわらず目的とする有機フッ素化合物を創製する上で必要不可欠な選択的分子変換には問題点が多く、その解決が強く望まれている。本研究では我々により見い出されたフッ化物イオンメデイエーターを利用することにより、新しい立体選択的分子変換法を開発しようとしたものであり、以下のように所期の目的を完全に達成した。
光学活性トリフルオロプロピレンオキシドにチオラートアニオンを作用させ、工学活性なスルフィド類(1)を合成した。ついで、フッ物イオン存在下、アルコール中で(1)を白金陽極により定電流電解酸化することにより相応するα-アルコキシ体(2)を高収率で得ることができた。(2)はトリフルオロ乳酸アルデヒド等価体であり、極めて有用である。ついで、ルイス酸の作用により脱アルコキシ化し、種々の炭素求核剤を1、2-不斎誘導により立体選択的に導入することにより、広汎な光学活性含CF_3化合物(3)の合成に成功した。本反応は高いジアステレオ選択的に進行するものであり、得られた(3)の絶対配置をX線結晶解析により決定し、(2)から(3)への反応機構を解明することができた。本反応は陽極アルコキシ化をキ-ステップとする有用フッ素化合物の新しい立体選択的合成法を提供するものとしてその意義は極めて大きいものと確信する。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 淵上 寿雄: "Selective Indilect Anodic Fluorination of Dithioacetals" Journal of Electroanalytical Chemistry. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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