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電解調製の活性亜鉛を用いる新しい有機反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07216201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

徳田 昌生  北海道大学, 工学部, 教授 (80001296)

研究分担者 仙北 久典  北海道大学, 工学部, 助手 (50241360)
折登 一彦  北海道大学, 工学部, 助教授 (20109482)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード電解調製金属 / 活性亜鉛 / 活性銅 / 微粒子 / イソプレニル化 / アリル化 / 還元二量化 / ホモアリルアルコール
研究概要

1.電解調製の活性亜鉛のキャラクタリゼーション
DMF溶液中白金陰極-亜鉛陽極を用いて電解することにより活性な亜鉛が簡便に調製できることをすでに見出しているが、この電解調製亜鉛(EGZn)について走査型電子顕微鏡(FE-SEM)、X線回折、光電子分光分析(XPS)、蛍光X線分析および表面積測定などによってキャラクタリゼーションを行った。その結果、EGZnは0.1μ以下の亜鉛微粒子の凝集体で、PbやClあるいはN原子を含まない純度の高い結晶であり、その表面積は他の市販金属亜鉛より数10〜数100倍大きいことを明らかにすることができた。この極めて大きな表面積がEGZnの高活性の原因のひとつであることが判明した。
2.電解調製活性亜鉛(EGZn)を用いる有機合成反応
イソプレンから容易に合成できる2-ブロモメチル-1,4-ジブロモ-2-ブテン(BMDBB)をEGZnの存在下アルデヒドやケトンと反応させることにより温和な条件でイソプレニル化アルコールが高収率で得られることを見出している。この条件下において二酸化炭素との反応は進行しなかったが、常圧の二酸化炭素の存在下BMDBBを電解還元することによりイソプレンカルボン酸を合成することができた。一方、EGZnの存在下ハロゲン化アリルをケトンやアルデヒドあるいは酸無水物と反応させることにより温和な条件下でアリル化を進行させることができ、それぞれ相当するホモアリルアルコールあるいはβ.γ-不飽和ケトンを高収率で合成することができた。
3.電解による活性銅の調製とそれを用いる還元二量化反応
EGZnの場合と同様に電解によって0.1μ程度の微粒子の凝集体で表面積の非常に大きな活性銅(EGCu)を調製することができた。EGCuを用いることによってハロゲン化シンナミルやα-ハロケトンの二量化反応が高収率で進行することを見出した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masao Tokuda: "New Preparation of Reactive Zinc Metal by Electrolysis and Its Use for a Facile Isoprenylation of Aldehydes and Ketones" Tetrahedron Letters. 34. 7607-7610 (1993)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Sigeru Yorii: "“Novel Trends in Electroorgahic Synthesis"(Facile Isoprenylation and Allylation of Carbonyl Compounds with Electrogenerated Reactive Zinc)" Kodansha Ledy, 444 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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