研究課題/領域番号 |
07216203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
森 美和子 北海道大学, 薬学部, 教授 (80001981)
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研究分担者 |
佐藤 美洋 北海道大学, 薬学部, 助手 (90226019)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Fischer型カルベン錯体 / Crカルベン錯体 / クロムカルベン錯体 / ラクトンラクタム / (+)-Blastmycinone / (+)-Antimycinone / Ru錯体 / エニンメタセシス |
研究概要 |
1.-カルベン錯体の合成及び反応 Fischer型のCrカルベン錯体は非常に活性であり、アルキンとの反応では中間にビニルカルベン錯体を生成するが、これはビニケテンル錯体との平衡関係にあることが知られている。そこでCrカルベン錯体と分子内にアルコール、アミンを持つアルキンとの反応を試みたところα位に側鎖を持つクラトンやラクタムが高い収率で合成できることを見い出した。本反応では溶媒の効果を受け、CH_3CNが最も良い結果を与えた。特に4員環ラクトンや、4員環ラクタム、7、8員環ラクタムが得られた事は極めて興味がもたれる。これらの結果はアルキンの両末端に二このカルベン炭素を導入しつつラクトン環、やラクタム環を生成したことになる。本反応を利用して(S)-ethyl lactateから(+)-Blestmycinone及び(+)-antimycinoneの合成を試みたころ極めて短工程でこれらの天然物を合成することが出来た。 2.Ru触媒を用いるEnyneメタセシス 既に我々はRu触媒によるEnyneメタセシスを用いてヘテロ環の合成できることを報告した。本年は有用な生理活性を持つ七員環ラクタムを持つ(-)-Stemoamideの合成に本反応を利用することを試みたところ、その基本骨格の合成には成功した。現在官能基変換を検討している。又、エニンメタセシスを利用することによって8員環ラクタムの合成を試みたところ収率には問題を残す目的物は得られた。
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