研究課題/領域番号 |
07216214
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
東郷 秀雄 千葉大学, 理学部, 助教授 (60217461)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 水系ラジカル反応 / ジアリールシラン / 水溶性有機シラン化合物 / 還元反応 |
研究概要 |
ラジカル反応は有機合成化学において極めて重要な合成手法である。本研究では、ラジカル反応の特性を活かすために、新規水溶性有機シラン化合物の設計と合成、および含水系でのラジカル反応性を検討してきた。すでに、エーテル側鎖を有する水溶性ジアリールシランが、ハロゲン基を有する基質を含水系で効率良く還元するという知見を前年度の研究で見い出している。本年度は、さらにジアリールシランの水溶性を高めるために、側鎖に典型的親水基であるアンモニウム塩基およびスルホニウム塩基を有する水溶性ジアリールシラン化合物を合成し、ハライド基を有するカルボン酸(塩)、糖、およびヌクレオシド類の水系での還元反応を達成した。このことは、これら新規水溶性有機シラン化合物を用いることにより、水系での基質の官能基変換を遂行できることを示唆するものであり、水系反応というラジカル反応の最大の特性を活かした反応である。今後、水溶性有機シラン化合物の更なる水溶性および反応性の向上を行なうとともに反応用途の拡大を検討してゆく。
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