研究課題/領域番号 |
07216222
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
遠藤 剛 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (40016738)
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研究分担者 |
冨田 育義 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (70237113)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 有機金属ポリマー / メタラサイクル / 反応性高分子 / 骨格変換 / 高分子反応 / コバルタシクロペンタジェン / 液晶ポリマー / イオウ |
研究概要 |
高分子の機能化を行う上で反応性ポリマーは、非常に重要な位置付けにある。研究では新しい主鎖型反応性高分子としての展開を目的に、メタラサイクルを反応性の遷移金属-炭素結合として主鎖に有した有機金属ポリマーを設計、合成し、その反応性の評価を行なった。有機金属ポリマーの合成に関してはシクロブタジエンコバルト骨格をもつ二官能性モノマーの重縮合を検討したところ対応するポリマーが高収率で得られ、そのうち剛直な直鎖状になるように設計したポリマーには液晶相が観察された。類似のモノマーのカップリング重合ではリオトロピック液晶を示すポリマーが得られ、そのUVスペクトルからπ共役性が示唆された。 コバルタシクロペンタジエン誘導体の反応性を用いた同骨格をもつポリマーの高分子主鎖の組み替え反応に関しては硫黄、セレンとの高分子反応を検討したところ、いずれの場合にもチオフェン、セレノフェン骨格へとほぼ定量的に変換されたポリマーが得られることが分かった。また、イソニトリルとの反応とこれに続くアルキル化(またはプロトン化)処理では高効率でコバルチセニウム骨格を含んだポリマーへと変換された。さらに、以上の結果をもとに、主鎖型反応性高分子材料としての有機金属ポリマーの有用性を示した。
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