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第14族元素の不飽和化合物への新規導入反応

研究課題

研究課題/領域番号 07216229
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岐阜大学

研究代表者

辻 康之  岐阜大学, 工学部, 助教授 (30144330)

研究分担者 川村 尚  岐阜大学, 工学部, 教授 (40026125)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードパラジウム / 1,3ジエン / ジシラン / 第14族元素 / ケイ素化
研究概要

本研究では,1,3-ジエン類に炭素置換基とケイ素置換基を同時に導入する1,3-ジエン類のカルボシリル化反応を行った。反応の触媒としては,トランスメタル化能の高いパラジウム錯体を用いた。本研究においては,中心金属の選択,配位子の電子的性質等が反応に大きな影響を与えると考えられるので,これらの影響を主として検討し,生成物を最も高収率,高選択的に与える触媒系を探索した。さらに,反応機構の解明を行い,これら等14族元素を含む化合物の錯体触媒反応に関する知見を得た。具体的な研究成果は以下の通りである。
通常の反応条件下においてはケイ素-炭素結合は不活性であり,このケイ素-炭素結合を活性化し,この結合間に不飽和化合物を挿入させることは極めて難しいと考えられる。そこで,炭素置換基ならびにケイ素置換基を異なる源より導入する新規反応を試みた。我々のこれまでの知見によるとケイ素-ケイ素σ-結合は遷移金属錯体触媒により容易に活性化される。そこで,1,3-ジエン,ジシラン,酸塩化物を用いる三成分カップリング反応を試みた。酸塩化物は低原子価遷移金属中心に容易に酸化的付加することが知られている。反応には,中心金属の形式酸化数,配位子の電子的性質などが大きな影響を与えると考えられるので,最も触媒活性が高く,高選択的に生成物を与える触媒系を探索した。特に,配位子の電子供与性の影響が大きいと考えられるので,この点を中心に検討を加えた。その結果DBA(dibebzylideneacetone)を配位子として有するパラジウム(0)錯体が触媒前駆体として、極めて高い活性を示すことを見いだした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Obora: "Palladium Complex-catalysed Carbocyclization-distannylation,-disilylation and-silastannylation of Bis-dienes using Discannanes,Dislanes,and Silystanuaneo" J.Chem.Soc.,Perkin Trans 1. 599-608 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Obora: "Still Coupling Reaction Using 4-(Trimethylsilyl)-2-bytenylstannanes To Afford Allylic Silanes" J.Org.Chem.60. 4647-4649 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Obora: "1,4-Carbosilylation of 1,3-Dienes via Palladium Catalyzed Three-Component Coupling Reaction" J.Am.Chem.Soc.117. 9814-9821 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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