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反応活性な硫黄架橋配位子を持つ遷移金属多核錯体の合成

研究課題

研究課題/領域番号 07216270
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関早稲田大学

研究代表者

松本 和子  早稲田大学, 理工学部, 教授 (60111457)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード硫黄架橋配位子 / ルテニウム錯体 / ヒドラジン / ジアゼン
研究概要

1.既に合成している硫黄架橋二核ルテニウム錯体へのヒドラジンの配位反応とその反応生成物のキャラクタリゼーション:単結晶X線構造解析、電気化学的手法による酸化還元反応の解析、IR、ラマン分光法による配位分子の結合状態の解析、NMRによる溶存種の同定と溶液での構造の決定、XPSによる金属および配位原子の酸化状態の決定を行なった。
2.上述の二核ルテニウム錯体とエーテル、ケトン、アルコール等基本的有機物との反応の解析:既にこれらのルテニウム錯体がエーテルのβ位のCH結合を活性化してβ-Cがルテニウムに配位すること、アセトンのα-位のCが硫黄に配位することなどを反応生成物の単結晶X線構造解析で明らかにしている。
3.チオール架橋ルテニウム二核錯体の光反応とこれを用いる窒素分子の配位反応:二個のチオールがルテニウム二個を架橋した錯体を既に合成しているが、これに配位しているホスフィンを光反応により脱離させ、さらに配位しているカルボニルを化学反応で脱離させて窒素の配位を可能にすることを検討したが今のところ成功していない。
4.1項で述べたヒドラジン錯体にO_2を反応させて配位したヒドラジンをアセトニトリル中でジアゼンや窒素分子へ酸化することを試みた。その結果得られた化合物ではヒドラジンは変化せず、モノスルフィド架橋のRu(III)二核錯体と、S_2O_5^<2->架橋の二核錯体が得た。一方、同一の反応をジクロロメタン中で行ない、ジス-ジアゼンの配位した錯体を得た。これは通常トランスでしか存在しないジアゼンがシスで配位することを示した初めての例である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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